シストレvs裁量! どっちがベスト?

「システムトレード」という自動売買と、裁量トレードと呼ばれる手動売買では、異なる点がいくつもある。シストレであれば、発注はコンピューターのプログラムによって行われ、投資家などの人間は何もせずに取引が進まれる。


一方の裁量取引であれば、性質は真逆であり、為替相場の分析や予測を立てる動作から注文を発注することまで、すべて手動で行わなければならない。



構造や仕組み上、大きな違いがある2つの取引方法についてを、今回は徹底的に比較する。それぞれどんなメリットがあり、どこがデメリットであるのかを把握して理解することが、FXに挑むにはまずは必要となるだろう。

 

異なる2つの手段を比較

 

自動売買といえば、何より勝手に24時間継続的に取引される仕組みになっていて、時間に拘束されないところが特徴である。FX取引している時間的な余裕がないサラリーマンなどに向いている。

 

裁量によるFX取引は、人間にしかできない判断力を反映されられるのが特徴だろう。機械は、ただ規則通りにしか取引の判断を下すことができない。「例外」という考え方が通じるのは裁量による取引だけであり、それを重視したい人に向いている。

 

自動売買

 

主なメリット

  • 感情・心理的な負担が少ない
  • 時間に左右されない
  • 100%戦略通りにトレードできる

 

自動売買であれば、取引自体が売買プログラムによって行われるため、利益を確定する場合でも、損切りで損失を確定するときでも、取引の最終的な判断を下すのはコンピューターである。したがって、利食いの喜びや損切りの落胆を感じた上で注文を出す動作を必要としない。つまり、感情的・心理的な負担がほとんどないのである。

 

また、すべて自動で勝手に取引されるため、パソコンに表示されるテクニカルチャートに張り付くための時間が不要である。特に時間的に余裕がない人にとっては、大きなメリットである。

 

感情に左右されない点のメリットとしては、さらに100%戦略に基づいたトレードを行うことができる点が挙げられる。手動でのFXにおいては、トレーディングルールを無視していい加減な手法を取ってしまう場合が存在するが、自動取引であれば、そういった無謀な行動を起こさずに優位性を貫くことが簡単にできる点が、大きなメリットである。

 

デメリットと欠点

  • 取引コスト
  • テクニカル分析の技術が伸びない

 

逆にデメリットとしては、まずはコストが高い点が当てはまる。自動売買であるため、コンピューター・プログラムの利用料としてどうしても取引コストは高めになってしまう。特に「選択型システムトレード」であれば、完全に業者側の資材を利用する構造になっていることで、コストは高いところが欠点であるといえる。

 

また、テクニカル分析の技術などの、相場を読み解く能力を伸ばすことができなのも、欠点といえるかもしれない。手動売買であれば、毎回相場の分析を行う手段が必要なため、自然と取引を繰り返せばそういった能力が向上する。しかし、シストレではどうしてもプログラムに頼ってしまうために、自分だけの技術を身に着けられない。

 

裁量トレード

 

メリット

  • 低コスト
  • 分析力が身につく
  • 自由度が無限

 

裁量トレードのメリットとしては、第1にコスト面が安い点であろう。FX会社側がユーザーに提供するツールはチャートや為替ニュース程度であるため、自動売買よりもコストに当たるスプレッド幅が小さいのが特徴である。

 

また、手動売買であれば、自然とテクニカル分析の技術が身につくようになる。常に自分の戦術を実践する環境にあるため、意識しなくてもトレード手法を確立できるのだ。これもまた、コンピューター・プログラムに依存するシステムトレードと違うところである。

 

さらに、自由度についても大きい。FXを手動でやることによって、どんな取引の方法であっても外国為替相場の取引に参加することができる。つまり、売買手法は無限に存在するということだ。この点でも、プログラム化された方法だけでしか投資できない自動売買よりも優れるメリットであるといえるかもしれない。

 

デメリット

  • 戦略通りにトレードできない
  • 心理や感情に左右される
  • 時間に拘束される

 

手動売買のデメリットとしては何よりも、トレードに投資家自身の感情や心理の要素が反映されてしまう点であろう。利益がどんなに小さい金額であったといても、それが発生したときには大喜びしてしまう。一方で、損失になると大きく悔しい気分になり、さらなる「賭け」に挑戦したい気持ちになってしまう。

 

そうした心のあるがままにFXに挑んでしまうと、本来の戦略に基づいた注文を出すことができなくなってしまう。こうした事実は、FX取引では絶対に必要とされる「優位性」を保つ行動を起こせずに、結果的に負けてしまう原因にもなりかねない。戦略通りにトレードするのが難しい点が、裁量取引の欠点である。

 

また、相場を張るための時間が必要になる点も、少なからずデメリットであるといえるだろう。時間に余裕がないサラリーマンや育児で忙しい主婦にとっては、手動でのFXは時間的に厳しいかもしてない。よって、時間に拘束される点もまた、手動ならではの欠点であろう。