資金管理さえできれば破産しないのか?

 資金管理とは、自動売買においては1つのストラテジーでどれくらいの資金を費やすのかを決める行動のことを指す。もっと具体的に言えば、想定されるリスクに見合った適切なポジションの大きさを決めることである。


 別の言い方をすれば、「分散投資」や「資金の分散」といえるだろう。取引対象を分散させるために、1つの取引するものにすべて、あるいはほとんどの自己資金をつぎ込まないのが、賢い資金管理となる。

 

 また、損失としてどれくらいの資金残高が下落したら、「損切り」を目的に自動売買の稼働を止めるのかを決めることもまた、資金管理の内容にあたる。リスクにさらす資金の大きさを明確にして、一定の金額を超えて失なわないために行うのも大切となる。

 

 たとえば、自動売買の1つのストラテジーで元本資金の10%の下落で損切りを行うと決めたのであれば、実際に資金の10%を失ったら、計画通りに撤退することが、正しい資金管理となる。


 自動売買で破産して退場する不幸な結果を阻止するためには、こうした資金管理を行うことが求められる。しっかりと、資金が相場の中へと流れていくのを防げた人が、退場することなく、自動売買で成功できるようになる。


なぜ破産しない?

 

 では、どうして資金管理さえ実践できれば、自動売買であろうと破産を防ぐことができるのか。それは、どんなに運用成績が悪い状況であっても、相場へ流出してしまう金額が大きくならないからである。

 

 ある1つの取引ストラテジーにおいて、全元本の10%を使ったとする。この時、ロジックが目指しているような値動きに相場が動かずに含み損が大きくなり、決済した時には、そのストラテジーで費やしている自己資金の半分を失うことになってしまったとする。

 

 この時、もし全投資元本を費やしていたとしたら、一度に50%の元本を失う羽目になるだろう。しかし、ここで使った資金は、全体から見ればたった10%であるため、実際に失う金額は全体の5%に過ぎない。このように、1つ当りのストラテジーで費やすポジションの大きさを抑えたために、リスクを抑えることができるのだ。

 

 また、たとえ10連敗したとしても、この資金管理を行った例であれば全投資資金の半分になるだけで済む。もちろん、10連敗という結果は極めて珍しい結果であり、そもそも10連敗する前に「損切り」の基準となるドローダウンが発生して、撤退することになるだろう。ただ、お金を分散しただけでも、少なからず破産のリスクを防げるのである。


 自動売買に利用するための元本となるお金をいくつかの機会に分散させて、1つの取引ストラテジーではその中の一部だけを使えば、お金が底について「破産」という最悪の損益結果を回避できる。


 加えて、「損切り」を目的とする撤退基準を設け、実際に一定のドローダウンが発生した場合には、利用している取引ストラテジーから身を引けば、さらに損失が続くという可能性を下げることになる。つまり、破産の危険性を下げることができるというわけだ。


 こうした資金管理をしっかりと実行に移していくことによって、ミラートレーダーやメタトレーダー(MT4)、コピートレードといったすべての種類の自動売買で破産する危険性を防げるのである。よって、自動売買において利益を稼ぐためには、資金管理が非常に重要なものとなる。