FX自動売買は本当に「楽して稼げる」道具か?

FX取引をより簡単にしようと試みて自動売買に参入する人は少なくないだろう。しかし、それは本当に楽して稼げるような道具なのだろうか。


外国為替市場においては、不規則に動くランダム性とそれにとって起こる不確実な要素が含まれる。したがって、100%確実に儲かるという理論は存在しない。よって、楽して稼げる環境が整っているとは言い難い。


そもそも投資の世界で楽して稼げるという理論が存在するとしたら、世界中の誰もがそれに挑戦することであろう。しかし実際にはそうではない。そして、自動売買の世界であっても決して「楽勝」と断定できる世界ではないのである。

損している人は意外に多い!

 

現実な話として、FX自動売買で損している人は少なくない。過半数の人はマイナス損益になっていると考えてもいいかもしれない。完全にストラテジーに取引を任せても利益を手にすることができずに退場する運命になることもある。

 

自動売買には「コツ」と呼ばれるものが世の中に情報として出回っている。しかし、そのコツを知ったとしても、利益を上げられるか上げられないかは話が別といってよい。いい手法を情報として知っても、それが実践できずに敗北してしまうのだ。

 

情報はあくまでも情報である。それを実践に移して初めて利益が上げる可能性が高まるのだ。もし本や雑誌、ネット媒体で手法に関する情報を手に入れたのであれば、その通りに実行することが求められる。


もし、あなたもFX自動売買で損している人の1人であるならば、まずは手に入れた情報を実践に移してみることがやるべきこととなるだろう。

 

ベテランでも低成績に…なぜ?

 

しかし、手法的には立派なものを確立していてそれを日々実行していても低成績になって損している人も存在する。全員がプラスの収益を得ているわけではない。このグループは、コツを攻略しているのに収益率が伸び悩んでいる組だ。

 

外国為替市場を含め金融市場には「ランダム」な要素が含まれる。これによって、不規則で予測のできない値動きをして、売買シグナルの精度が下がる局面に遭遇する理由となる。

 

どんなに優秀なストラテジーを使っていて、どれほどそれを選定する能力を持っていても、FX取引で損する結果を経験することは避けられない。

「100%の確率で損失が発生する!」

これが相場特有の現象なのである。

 

売買シグナルの精度が100%には成り得ないために、この道のベテランと呼ばれる上級者であっても低成績に悩まされることがあるのである。

 

短期的な低成績なら問題なし

 

ただし、損している状況には変わりないとしても、それが短期的な損失なのか長期的なドローダウンなのかによって対策の有無は異なる。

 

短期的な損失であれば、ランダム性による偶然性の高い損失である可能性が高い。この場合、長期的な視点で見れば一時的なドローダウンに過ぎず、収益を得る過程の一部としてみなすのが好ましい。

 

逆に下手に用いるシグナルを変えたりするとかえって損しやすくなってしまう。収益力の低下が続くかどうか、しばらく様子を見るのが良い。

 

一方の長期的なドローダウンに伴って低成績が続いているのであれば、対策を講じる必要がある。いつになっても低成績が継続しているのであれば、そのシグナルには利益を引き付ける実力がないと判断できる。

 

したがって、長期的に運用成績が悪いのならストラテジーを稼働停止されて別のものと交換するのが鉄則となる。損しやすい状態となっている原因を取り除くことで、今後は収益率アップが実現できる可能性を高められるのは間違いない。

まとめ

FX自動売買は決して「楽して稼げる」道具ではない。投資の世界では、それほど容易に収益を手にできる環境ではない。
 
参加者の半分以上は損しているのが実態である。特に初心者として、手法面での情報である「コツ」を知っていてもそれを行動に移さないために損している場合が多い。
 
ベテランでも低成績になることがある。シグナルの精度が100%になることは理論的に不可能なため、損失が必ず発生する。

損失の傾向が短期的なものなら問題ない。長期的なドローダウンなら、シグナルの精度が明らかに悪いといえる。この場合は他のものと交換するのが好ましい。