なぜドローダウンが発生するのか

 自動売買においては、どんなシステムであろうと「ドローダウン」というものがなからず存在する。ドローダウンとは、一番資産が最大の時と、その後に資産が減ってしまって資金が最小になったときとの差を表す。つまり、資産の下落率である。ドローダウンがない自動売買などは存在しなく、もしあるとすれば、それは歴史がまだ浅いものであるか、危険なシステムかのどちらかである。


相場の不確実性、ランダム性

 

 相場では時々予測がつかない値動きをすることがある。この時、統計的なデータは相場に合わないことが多い。そして、ストラテジーでは想定していなかった値動きがあった場合には、損失決済が多くなりやすいのである。また、相場の予測がつきにくい状況が続くと、そのストラテジーは負ける回数が多くなり、ドローダウンとなって資産が減ってしまうのだ。

 

 どんな優秀なストラテジーであっても、想定していない範囲に値動きが存在するため、ドローダウンは絶対に存在するのだ。

 

 とはいえ、損失が出やすい環境になっても、また利益が出やすい時期が再び到来して、資産が増え始めることがある。相場が予測しにくい時期があっても、再び状況が変化して、統計的なデータと一致しやすい状況になる例も多いため、利益が回復する場合のあるのだ。

 

 ドローダウンが存在する理由とは、相場に不確実性とランダム性があり、ストラテジーにとっては予測していない場面や未対応の部分に相場が動いてしまうからである。

 

ドローダウンが長く続くときは

 

 相場の状況や変化によっては、あるストラテジーにとっては予測がつきにくい場合やロジックでは未対応な環境が長く続いてしまうこともある。したがって、そのストラテジーは損失を出しやすい状態からいつまでたっても抜け出せないのだ。

 

 そんなときに、自動売買を行うトレーダーにできることとは、ストラテジーを新たに別のものと入れ替える行動である。より今の相場の環境に適合しているストラテジーを利用し、相場の環境に合っていないものを止めるのが良い判断であろう。

 

 基準としては、ある程度のドローダウンが発生したときが好ましい。そして、そんな基準をルール化しておき、自動売買でのトレーディングルールとして決めておくことで、より収益を上げやすい。したがって、ドローダウンが発生したときには、使っているストラテジー入れ変えるのが一番賢明な判断である。