なぜ負け続けるストラテジーが存在するのか?

 自動売買にはなぜ、損失が一向に増え続けるような負け続けるストラテジーが存在するのか。こんな疑問を持っている人はかなり多いことであろう。特に、自動売買を始めたばかりの人の場合、シストレ24などのミラートレーダーやエコトレFX、さらにはMT4のEAといったシステムトレードと聞けば、「利益が伸び続ける」ツールであるとイメージすることが多い。


 しかし、現実的には、勝ち続けるストラテジーはそれほど多くはなく、負ける続けるストラテジーも少なからず存在するのだ。そして、どうしてそのような負け続ける自動売買が存在するのかを、今回は説明する。

 

検証がバックテストだけ

 

 ストラテジーを作る際、作り上げるストラテジーが良いか悪いかを判断する基準となるのは、バックテストにおける運用結果である。過去の相場での成績がよければ、とりあえずプログラムは「良い」のだ。

 

 しかし、バックテストとはあくまでも「過去」の出来事による結果でしかない。すなわち、過去には良い成績を出したからといって、未来でも同じように好成績を出すかどうかを正確に予想するのは不可能なのだ。事実、過去の一時期には好成績を出したストラテジーであっても、使い始めてみると収益どころか損失が増えていくという場合も珍しくない。

 

 したがって、バックテストとは、過去の相場に沿った時に良い成績が出るのかどうかを確認するための方法であって、未来の結果を決定するための方法ではないのである。

 

相場に合わない

 

 バックテストによって、あるストラテジーが過去の相場の動きには合わせられたとしても、これからの相場の動きにも適合できるのかは誰にもわからない。このことは、そのストラテジーが今までには予想されなかった結果が現れる可能性も存在するということを意味する。

 

 たとえば、買いから入ったときには5%の下落率が発生した時点で損切りの発注を行うプログラムがあるとする。今までの相場では、一時的な下落であれば3%の下落率である場合がほとんどであり、5%の下落率が発生する場合とは、大きな下降トレンドが発生したときがほとんどあったとする。しかし今は、一時的な下落でも5%を超える下落率になる場合が多いとどうなるだろうか。そのストラテジーは損切りが多きなり、損失結果が増えるだろう。

 

こういう場合に、今までは予想できなかった状況に陥って、結果的に負け続けてしまうのである。よって、バックテストでは良い成績が出ているとしても、これからは負けやすい環境に入ってしまう可能性も存在する。そして、こういう理由のために、自動売買には少なからず「負け続けるストラテジー」は存在してしまうのだ。