人工知能の自動売買は勝てるのか?

 自動売買、あるいはシステムトレードが普及した現在、新たな機能として「人工知能」が注目を集め始めている。この人工知能がついている自動売買を使えば、誰でも収益を得ることが可能になり、勝てるようになるのは本当なのか。こうした疑問を持つ人が決して少なくない。

 

 「人工知能」と聞けば、どんな相場でも自動売買のシステムが対応してくれて、損失を出すようなリスクや負ける可能性が存在しない、もしくはほとんどないと考えたくなるのは、誰にでも当てはまる。


 しかし、現実にはそうではない。人工知能はあくまでも、自動売買の従来のストラテジーでは想定していなかった相場の状況を判断するプログラムでしかない。人工知能は自動売買を助けるツールなのである。


人工知能とは何か? 負けないのか?

 

 人工知能とは、機械(コンピューター)が自ら知能を積み上げていき、人間が何かの知識を習得していく過程のように、コンピューターが運用実績を通じて新たな知能を習得していくしくみのプログラムのことである。簡単に言えば、コンピューターが学習するという機能である。

 

 突然の相場の変動やその他の例外的な事態になっても、できる限りの正しい判断を下そうと試みることが、人工知能の目的である。従来のプログラムの場合、判断する基準はあくまでもプログラムに書かれた内容だけである。


 したがって、プログラムに書かれていない状況に遭遇した場合、判断ができないのである。そして、プログラマーが想定していなかった状況でも、適切な判断を下すのが人工知能である。

 

絶対に勝てるわけではない

 

 人工知能には少なからずメリットはある。しかし、残念ながら、人工知能月の自動売買を取り入れたからといって、絶対に勝てるわけではない。外国為替や株式の相場には不確実性やランダム性が存在するために、対応できない事態は絶対にあり得る。

 

 相場に対応できない可能性が少なからず存在することは、損失を出してしまう場合も必ずあるということを意味する。したがって、人工知能の機能を取り入れている自動売買を使っているからといって、絶対に勝てるという保証は存在しないのである。

 

人間によるリスク管理は必須

 

 負ける可能性が絶対にある以上は、人間によるリスク管理は不可欠である。現に、人工知能の機能がついている高度なシステムの自動売買が用いられている場合であっても、膨大な損失が発生する場合も珍しくはない。相場の環境の変化によっては、暴走することもなくはない。

 

 このようなことから、どんなシステムトレードを行ったとしても、人間による運用管理は欠かせないのだ。すなわち、利用者自身がしっかりとリスク管理の行動を徹底して、損切りやストラテジーの書き換え、入れ替えといった自動売買を運用するにあたっての定期的なメンテナンスを行うことが求められるのである。

 

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