選択型シストレも「損小利大」こそが大切!!

Q.問い

・ミラートレーダーなどのストラテジー選択型自動売買で、損小利大の特徴を持つストラテジーをどうやって見つけ出すか?

・システムトレードで損小利大を実践するためには、どうすればよいか?

 

損失は避けられない

 

 『利益を上げ続けるストラテジー』や『今現在も好調なストラテジー』の章でも述べたように、長期的な視点で見た場合の実績が良く、右肩上がりの損益曲線を描いているストラテジーは確かに存在する。

 

 しかしながら、一回も損失を出さず、長い期間にわたって連戦連勝で利益をひたすら出し続けるストラテジーは存在しない。どんなストラテジーでも、負けることは必ず経験することなのである。

 

 どうして「負け」は避けられないのか。投資経験が少なからずある人なら、この理由はもちろん知っていることであろう。しかし、「負け」を避けることは不可能であるという事実は認識していても、実際に「負け」に対する正しい考えを深く考えたことがある人はそれほど多くないのではないだろうか。

 

 シストレにおいて、売買の判断を下すのはもとろんプログラム化されたストラテジーだ。誰かが書き出したプログラムという根拠あるルールに基づいて売買が資産運用が行われるのであるが、その一方で、相場には不規則性、ランダム性が存在する。すなわち、「運」が悪ければ、負けてしまうのである。よって、「負け」て損失を出すことは絶対に避けられないのだ。

 

 このことから、次に我々が出せる手といえば、損失をできるだけ抑えることである。損失を小さく抑え、利益を伸ばすことが、よく耳にする「損小利大」なのである。この考え方は、一般の裁量トレードと同様に、ミラートレーダーなどのシストレにおいても選ぶべきストラテジーが持つべき特徴である。

 

 プログラムが相場環境の流れに乗ることができず、損失を被ってしまった場合には、損失の大きさがまだ膨れ上がる前に損失を確定させる、損小利大型のストラテジーを選ぶことが、シストレを行う際の最善の行動である。

 

損小利大型ストラテジーの見つけ方

 

 まずは、ストラテジーの戦歴を数値で表した資料である「統計」を見る。最初に注目する点は、「平均利益」と「平均損失」だ。平均利益の値が平均損失よりも大きい場合、そのストラテジーは損小利大の性質があることを示す。

 

 次に、「最大利益」と「最大損失」の値に注目する。こちらは、検証している期間中に、そのストラテジーが経験した一番大きく勝った時の利益の値と、一番大きく負けた時に出した損失の値を示したものである。こちらでも、最大利益が最大損失を上回っているものこそが、損小利大の基準を満たしたストラテジーであると断定できる。

 

 したがって、次のような条件のストラテジーを選ぶことが好ましい。

 

  • (平均利益)>(平均損失)
  • (最大利益)>(最大損失)

 

 このように損小利大型のトラテジーを選ぶことが大切である。ミラートレーダーをはじめとするシストレにおいて、プログラムの出来具合が勝ち負けを左右するのだ。

 

 何度の言うが、シストレで資産を失ってしまう人が、そのように負けてしまう原因は、ストラテジー選びなのだ。損小利大のストラテジーを選ぶことは、負けないための方法の1つに過ぎないが、それでも絶対に無視できない手段であるのである。