自動売買の季節性

やる時期とやるべきではない時期

 

やるべきではない時期

 

 為替相場には、流動性が高い時期と低い時期が存在する。そのうち、流動性が低い時期とは、アメリカで大感謝祭の休暇がある11月後半から、クリスマス休暇がある12月の終わりまでである。


 この時期は、欧米の国々で決算期でもあるあため、これらの国々の多くの機関投資家や外征系の為替トレーダーはポジションを持つのを控える。一度に保有するポジションが大きい機関投資家が為替の売買を行わない。


 このため、相場全体の取引量が少なくなり、流動性が低くなる。流動性が低くなると、相場が荒れることがよくある。つまり、突然損失を被る可能性が高くなるわけである。

 

自動売買もやるべきではない

 

 流動性が低くなり、市場の価格が大きく変動しやすい環境にあるということは、売買ストラテジーが本来の実力通りに機能しにくくなる。すなわち、普段は調子がよく、プラスの利益を出す傾向にあるストラテジーであっても、思わぬ損失を出してしまうという結果になる確率が高まるということだ。

 

 安定した利益を求めるという資産運用の観点からすると、流動性が確保されていなく、損失リスクが大きい時期に売買ストラテジーを稼働させてポジションを積極的に持つことは好ましくない。損失リスクが高いということは、その分資産運用で失敗してしまう確率が大きいということである。

 

 したがって、このような流動性が低くなる11月後半から12月のクリスマスの終わりのころまでは、売買ストラテジーを止めるなど、ポジションを持つことに関して消極的になるべきである。


 この時期に無理にトレードを行わなくても、収益を得るチャンスはいくらでもある。そして、流動性や損失のリスクが低い時期に積極的にトレードを行うことが賢明な行動であると、私は考える。

 

積極的にポジションを持つ時期

 

 クリスマス休暇が終わる年末になると、欧米の機関投資家や為替トレーダーは再び相場を張り始め、市場の流動性は復活する。このころ、日本では正月休みに入っている時期であるが、欧米ではすでに休みが終わって、市場の活動が活発になっている時期である。そして、日本正月休みが終わったころになると、市場の流動性は完全に復活している状態に戻る。

 

 このように、年が明ければ市場の流動性が高くなり、価格が急変するリスクも少なくなって、ポジションを積極的に持つ時期に入る。すなわち、自動売買に関しても、積極的に売買ストラテジーを稼働させ、ポジションを持つべき時期になるのである。よって、自動売買において、流動性が復活して、安定した収益が望めるようになるのは「年始」であり、年が明けたのならば、また売買ストラテジーを利用してポジションを持つべき時期に入るのである。