ストラテジーの利益確定~運用終了の基準

ストラテジー運用の利確

 

1.運用資金の20%の利益が出たら

 

 1つ目は、利確するために、ストラテジーの運用を終了させる時点である。リスク・リターンの比率に関して、「損小利大」の原則からリターンの方はリスクよりも大きくなければならない。リスクとして許容できる損失は、標準で投資資金の5%くらいである。


 もう少しリスクを取るとすると、7%くらいになるだろう。しかし、どんなにリスクを大胆にとろうとしても、投資資金の10%が限度である。それよりさらに大きなリスクを取るのはかなり危険なことであり、絶対にやるべきではない。


 「損小利大」という原則において、求めるリターンはリスクよりも多くなければならない。すなわち、利益確定のタイミングとして、投資資金の10%以上の利益が出た時点が好ましい。私としては、投資資金の20%の利益が出た時点が、利益確定の良いタイミングであると考える。


 しかし、投資資金の20%よりの高い利益を求めることも望ましくない。私の経験から、20%以上の利益が得られる機会はそれほどなく、そうした大きな利益を狙ってしまうとむしろ損切りラインに達してしまうことがよくある。もし、投資資金の20%よりも大きな利益を1つのストラテジーで求めるなら、許容リスクも大きくしなければならない。


 よって、投資資金の20%の利益が出た時点が、利確のタイミングの1つと考えるべきである。

 

2.運用開始から1年経過

 

 2つ目は、運用に期限を持つことである。こちらの場合には、利益確定というよりは「満期」、あるいは「時効」といった言葉で表すのが適切であろう。


 ミラートレーダーでは、ストラテジーを検証することができるデータは過去2年間に限られる。そのため、数年という超長期にわたるストラテジーの運用の実態についてを把握することは難しい。また、数年後という長い将来についても予測を立てることが難しく、超長期という長い期間に渡って過度にある1つのストラテジーを使い続けることは好ましくない。


 また、運用期間が長引くということは、なかなか利益確定の基準線に達しないということを示す。もちろん、損切りラインにも達していないことを表している。しかし、長い期間にわたってストラテジーを使い続けているのにもかかわらず、利益が十分に出ないということは、そのストラテジーは収益力が不足しているということである。


 そんなストラテジーを使うよりも、新たに収益力が高い可能性があるストラテジーを見つけ、そのストラテジーを使った運用を始めた方が、利益を得ることへの期待ができる。収益力に乏しいストラテジーに時間を費やすよりは、そのストラテジーを止め、再びストラテジー選びの段階に戻る方が合理的な判断であろう。


 よって、1つのストラテジーには、運用の期限を持つことが必要なのである。

 

3.許容可能ドローダウンの2倍の利益が出たら

 

 3つ目は、許容可能なドローダウン幅を基準にした利益確定のタイミングである。①でも述べたように、リスク・リターンの比率は1:2が好ましい。そのため、利益確定のタイミングとしては、許容できるドローダウン幅の2倍の利益が得られた時点である。


 たとえば、許容できるドローダウン幅が1000pipsであるとした場合、利益確定のタイミングは2000pipsの利益を得た時点である。あるいは、許容できるドローダウン幅が700pipsなら、利益確定の基準線は1400pipsの利益を取ったときである。


 もちろん、リスク・リターンの比率が2:3でも1:3でも構わない。ただ、「リスク」:「リターン」の比率のバランスがあまりのもかけ離れた数値にするのは良くない。また、「損小利大」の原則も守ることも大切だ。


 中には、リスク・リターンの比率を2:1や3:2とするトレーダーも存在し、その戦略にもメリットはあるだろうが、私としてはお勧めしない。最もおすすめなのが、1:2の比率である。


 許容できるドローダウン幅をもとに、利益確定のタイミングを決めるという戦略もまた、利益確定のためにストラテジーの運用を止める戦略の1つである。そのなかで、許容できるドローダウン幅の2倍の利益が出た時点がおすすめすである。