なぜ自動売買でも損小利大が大切なのか?

 自動売買でも、選ぶ、あるいは作成するストラテジーの特徴としては、損小利大が大切である。どうしてそのように、含み損は早い段階で損切りして、含み益は遅い段階で利食いするのが好ましいのか。


損小利大のストラテジーであれば

 

リスクとリターンを把握できる

 

 損小利大を行うことで、得られるメリットはさまざま存在する。まず、求めているリターンとリスクの具体的な数値を把握することができる点が挙げられる。自動売買でFX取引を行うにあたって、自分がどれくらいのリターンを狙っているのかや、どれほどのリスクを取っているのかがわからない状態にある人は実に多い。

 

 リスクについて知らなければ、リターンを得るのに見合わないリスクを取ることになる。たとえば、100pipsの利益を狙うのに200pipsのリスクをとるのは見合わない数値であろう。損大利小のストラテジーを使ってしまうと、利益を得る回数だけを増やしたい気持ちになる傾向があるため、どうしても少しのリターンを狙うのに、大きなリスクを取ってしまう場合が多いのである。

 

利小損大になりやすい

 

 システムトレードのユーザーに限らず、資産運用においてはどうしても利益を回数が何度も続くと快感を得てしまう。一方で、損失についてはできるだけ回数を減らしたいと考える傾向にある。そして、自然と「利小損大」型の取引スタイルに陥ってしまう結果になるのだ。

 

 つまり、心のあるがままの取引スタイルになってしまうのだ。この現象は自動売買での当てはまることであり、どの地点で利食いや損切りを行うことを完全に決めていないと、利小損大のストラテジーを好んでしまうのである。

 

 また、利益が数回発生する結果を出せば、損失決済が出る前に別のストラテジーと入れ替えたいと考える傾向にある。逆に、損失決済が何度も連続して発生する結果を経験した場合には、次こそは利益を回復させだろうと希望的観測をしてしまうことが多い。こういった逆張りの考え方もまた、利小損大の法則を招いている。

 

勝てる根拠が消える

 

 もちろん、リスク管理やポジションの管理がしっかりと完全にできるのであれば、利小損大であっても、それは1つの戦略やロジックとして機能する。しかし、心理的な根拠で利小損大になるのであれば、それは大きな問題であろう。心理的な考えとは、あくまでの自分の「利益が出てほしい」という希望や願いだけである。したがって、勝てる根拠が存在しないのだ。

 

 自動売買でもやはり、しっかりとリスク管理を意識した上でストラテジーを選んだり、自作したり、運用することが大切なのだ。そのために心理的な要素を少なくするためには、損小利大のストラテジーやロジックを用いて、心理の方向とは反対のやり方で自動売買に臨むことが大切なのである。