自動売買でリスク管理さえやれば勝てるのか?

 自動売買でリスク管理を行うことは大切であるという事実を理解している人は決して少なくない。少なくともあ、る程度投資活動を経験したことがある人なら、リスクに備えて負けない方法を実践することも大切さについては、知っているだろう。


リスク管理だけで十分なのか

 

 では、リスク管理さえ行えば利益が出て勝てるのだろうか。もちろん、リスク管理をやらなかった時よりは勝てる可能性は格段に高くなる。そもそも、リスクへの備えができていない場合には、大損する確率があがり、自動売買に参加する期間が長くなるにつれて、その可能性は高くなる。しかし、より大きな収益を狙うという目的を達成するためには、十分であるとは言えない。

 

 リスク管理とは、FX取引などの投資活動において、損失が大きくなって負ける結果になってしまうのを防ぐための方法である。したがって、リスク管理をしっかりと実行すれば、大きく損することはほとんどない。すなわち、負けることは避けられる。

 

 しかし、ただ負けない方法を実行したからといって、それが「勝てる方法」を行っているということを意味するわけではない。リスク管理の実践に加えて、利益が伸びる手法を同時に行わないと、利益が上がるような状態を作り出すことはできない。つまり、勝てる可能性が最大限にはならないということだ。

 

 よって、より大きな収益力を求めるためには、リスクへの対処法に加えて、利益が伸びる手法も必要になるというわけである。このことから、さらなるトレード・ルールを作り、利益が上がるような手法を用意したうえで、それを自動売買を始めるにあたって実行することが大切なのである。

 

リスク管理は絶対に必要

 

 利益を上げるためのトレーディングルールとなる手法をつくり、それを自動売買で使っていくことが重要ではある一方で、リスク管理については、絶対にやらなければならない行動である。リスクへの対処法だけでは不十分であるとはいえ、それを行わないのはもっと重大な間違いとなる。

 

 負けない方法を自動売買でやらなければ、そもそも利益を出し続ける環境を整えることができなくなってしまう。それでは、資産を増やすことができなくなり、自己の資金を危険な状態にさらすこととなってしまう。このようなことから、リスク管理は絶対に100%行わなければならない手段なのであることは間違いない。

 

 自動売買において、リスク管理を行えば、それだけで勝てるという事実は存在しない。利益をできるだけ挙げられるような環境を整えるという観点からは、追加で「勝てる手法」を見つけ出すことも必要になる。しかし、リスク管理は十分条件とまではいかないものの、必要条件ではある。

 

 発生する可能性のある損失を減らすために行う手法こそが「リスク管理」であり、これを行わなかったら、利益が伸びる以前に、大損する危険性が高まるだけである。それだけ、負けないための方法を実行することは大切であるのだ。

 

もしやらなかったら!?

 

 もし、自動売買だからといってリスク管理をやらなかったらどうなるだろうか。最終的には、大損してシステムトレード活動から退場せざるを得ない結果になる可能性がとても大きい。

 

 リスク管理を行ってしまうと、多少の損失を容認するような行動であり、収益率が下がる原因になると困惑する人も多いだろう。確かに、多少であれ、損失が発生すれば、その分収益率は下がる。

 

 しかし、多少の損したとしても、リスク管理によって必要以上に損失が発生する可能性を抑えることができる。元手が減る確率を抑えられれば、それだけ利益を伸ばせる可能性が高まるのは事実だ。

 

 多少の損失が出るのを避けたいあまり、過剰のリスクを取って、そのリスクが現実のものとなって大損すれば、以後収益を上げる余力を残せない。したがって、常に安全に利益が上げられるような環境を整えるのが、リスク管理の目的であり、それを怠れば悲しい現実に直面する確率を上げることになるのだ。