FXでストップロスオーダーできない理由とは?

 FX取引で多数派の人々が損切りのストップロスオーダーの注文を入れることができない理由とは何か。それは、損失が出ることへの抵抗感が原因となっている。もちろん、すべてのFXトレーダーは、できる限りは損したくない。


 ただ、FXではどうしてもストップロスオーダーを入れて、損切りするのが合理的な行動となる場面が少なからず存在する。しかし、たとえ合理的な手段であってとしても、多数派の人々は、実際にそれを実施できずに、よりリスクを拡大させてしまう。


 どうして、そんな不合理的な行動に手を出してしまうのか。そんな、心理的な妨げとなるものは、次の2つの考え方であろう。


ストップロスオーダーができない原因

 

  1. 損したくない
  2. 期待が残る

 

1.損したくない

 

 FXトレードといすリスクのある資産運用に出を出す目的といえば、もちろん「利益を儲ける」ことである。したがって、利益を上げることこそが取引の唯一の目的なのである。そんな中で、追い求めていることとは反対に、損失が出てしまう結果には抵抗感を感じてしまう。


 ストップロスオーダーは、損失が出るというリスクを限定させるための手段であることは事実であるが、やはり損失を確定させるということに過ぎないと、どうしても考えたくなる。収入の目標を持っていれば、さらにそんな思いは強くなる。


 たとえば、FX取引を通じて月に5万円くらいの収入を儲けたいという目標があるとすれば、ストップロスオーダーで1万円ほど失ってしまうと、より目標を達成するための難易度は高くなる。ノルマを達成するには、リスクを抑える手段と知っていても、損失は出しなくない。

 

 損失が出れば、ほとんどの人はFXで勝てなくなってしまうという考えが発生するだろう。「儲けたい」という収益への欲望が強ければ強いほど、損することには抵抗感を感じてしまう。この点から、損したくないという考えが強くなって、いざ損切りするのが良いとされる状況になっても、ストップロスオーダーを入れられなくなってしまうのである。

 

2.期待が残る

 

 はじめは、負けるリスクが存在することを知っていても、いざ損が出る結果に近づくと、これから相場が反転して利益が回復するのではないかという期待感を覚えてしまう例も多い。含み損が出ていても、過剰に相場が反発する可能性に期待しすぎてしまい、結果的に損失を確定することができなくなってしまう。

 

 自分にとって都合が良くなる方向に相場が動く可能性を期待することにとって、ストップロスオーダーを入れずに放置し、さらなるリスクを受ける行動に手を出すのが、「期待が残る」の例である。

 

 たとえば、米ドル/日本円を1ドル=100円で「買い」方向でエントリーしたとする。1ドル=99円に下落した場面で、「相場が反転して1ドル=101円になる」ことを期待してしまう。これが、過剰な期待を抱く例である。

 

損切りできない理由

 

 FXトレードに関するマニュアルとなるような本・書籍を読めば、「損切り(ストップロスオーダー)」の合理性と大切さを把握すること自体はできるだろう。しかし、実際にポジションを手にしてしまうと、利益を過剰に期待してしまう。


 誰も、収入を資産運用を通じて得ることを目的に取引しているのであって、FXトレードはそれを実現させるための手段であるのは確かだ。損したくないのは、利益を狙っている以上は避けられない。


 「損切り」という名前だけを聞けば、とても素晴らしい手法に聞こえるかもしれない。だが、実際にやっていることは、「損失が出た」という結果を認めるだけで、FXにおける敗北を確定させる流れに感じてしまう。これこそが、損切りができない最もの理由であろう。

 

 そんな中で、利益を儲けることを当たり前だと考え、含み損が発生しても、ストップを入れない。こうして、さらに負けるリスクを拡大させることで、さらに相場の方向性が変わらずに損が増えていく。


 ようやく損切りする頃には、その規模が当初の予定を大幅に超えてしまっている。こうして、ストップロスオーダーを出せずに、資産運用で失敗してしまうのである。


 ストップロスオーダーを入れずに損切りしない行動は、もっと大きな含み損を容認させることを意味する。含み損の拡大を認めれば、FX取引などの資産運用で失敗する道をたどることになってしまうのだ。