手動決済したくなる心理

 自動売買で少しでも含み益が発生すると、そこで得られる利益を早く確定したいという心理がはたらく。ところが、自動売買ではストラテジーのロジックはなかなか決済しない。なぜなら、ロジック通りに狙っている含み益に達するためは県債注文を出さないからである。


 そこで、早く含み益を利食いしたいと考えている人は、ストラテジーが自動発注するのを待つのではなく、自分から手動で決済注文を出そうと考え始める。これが、手動決済したくなる心理である。


 こうした理由から、ミラートレーダーやMT4といったシステムトレードで、含み益が出るとすぐに利食いしたいと気持ちになるのだ。しかし、だからといって、自分の裁量でポジションを手じまうのは決して好ましいことではない。


手動で決済するのは良くない

 

 自動売買のストラテジーとは、100%固定化した戦略的な手法に沿って取引する仕組みになっている。自動売買では、ストラテジーのロジックに基づいてFX取引を行っていくことこそが、最も勝てる可能性が高い状態を実現できる。そのため、自分で勝手に手動で決済してしまうと、そのロジックの可能性を使わないことになってしまう。すなわち、収益力のあるストラテジーを利用しても、収益力は実際には下がってしまうことになりかねない。

 

 また、「損小利大」の原則が崩れる原因にもなるだろう。ストラテジーが目標と入ている利益の金額よりも少ない状況で手法で利食いしてしまえば、期待できる収益高は減ることになる。加えて、損失が増える確率を高めることにもなり得るだろう。

 

各ストラテジーの過去の運用実績のような結果についても、実際には得られなくなってしまう可能性を高めることになる。自動売買ならではの戦略の恩恵を受け取れなくなってしまいため、たとえ利用しているものに高い実力があったとしても、手動決済する人はあまり稼げなくなるのだ。

 

完全にストラテジーに従ってこそ利益が出る

 

 もし、使っているストラテジーの戦略ロジックに完全に従ったうえで自動売買に臨んで、あまり収益が得られない状況、あるいは損失が増える傾向にある状況に遭ったとしてら、ただそれを止めてほかのストラテジーと入れ替えればいいだけの話である。

 

 含み損が発生している時でも、含み益があまり大きくならない時でも、手動で決済する必要性はほとんどない。逆に、そういった状態にあるからといって、戦略に反して自分で発注してしまうと、自動売買の意味はなくなってしまうだろう。

 

 ストラテジーという取引が完全に自動化されたプログラムを使ってこそ、トレードにおける優位性を保てることが可能になり、自動売買ならではの特徴である。しかし、それに反した取引を行っては、もはや裁量トレードとまったく同じになってしまう。

 

 したがって、手動決済したいという気持ちにはなっても、自分の判断でポジションを手じまうのではなく、完全にストラテジーの戦略通りにFXトレードを行ってこそ、自動売買のメリットを享受することができ、利益を稼ぐ可能性を維持できるのである。ミラートレーダーやMT4などの自動売買では、売買プログラムに従うことをおすすめする。