「自分だけは大丈夫!、絶対に負けない」!?

 自動売買において、「自分だけは大丈夫」というバイアスにかかり、自分だけは損しないで、収益を安定的にあげることができると思っている人も中に入る。しかし、自身に限って損失が出て負けることはありえないという自信には明確な根拠はない。


損しないという過剰な自信

 

 「自分だけは大丈夫」症候群に陥っている人は、たとえ他の人が損する経験をしているところを見ている場合でも、自身がそうなるとはまったく身を持って考えてはいない。あくまでも、自動売買で「負ける」というのは他人事なのだと受け取っているのが、このグループの人々に当てはまる共通点だ。

 

 たとえ、損するというリスクが自動売買にもふつうのFXトレードと同じように存在することをわかっていても、いざポジションを持ち始めると、「自分だけは大丈夫」バイアスにかかってしまう。そして、自分に限っては絶対に負けないで上手く利益を上げられると考えてしまうのである。

 

 中には、収益として挙げられるであろう金額についても、具体的な数値を持って決めてしまう例もある。たとえば、「ミラートレーダーで月100万円儲ける」といったものだ。利益の金額に目標を掲げる行動に出て、しかもそれがほとんど100%確実に実現できると思い込むという過剰な自信を持っている。

 

 もちろん、こういった過剰な自信と目標が現実に実現されることは99%ない。大半は、自動売買を実践していく途中で、リスクの存在や不確実性の中で収益を得ることも難しさを知って、実現できないことを知るのである。ただ、これはまだマシな方だ。一部には、過剰にリスクを取って大損してしまう人もいる。

 

 いずれにせよ、自分だけが損しないと考える行為は非常に非論理的であり、そう思うメリットはまったくない。常に負けるリスクは自動売買でポジションを持っている限りは存在するのだ。

 

リスク管理は絶対必須

 

 誰もが損失を被る可能性が絶対にある以上は、リスク管理を実践することは絶対に求められる。まったく損しない方法というものはない。しかし、リスク管理を適切に行うことで、損失として失う金額の大きさをあまり増やさないようにすることなら可能だ。そして、できるだけ資金を吹き飛ばさないように試みることこそが、自動売買でも大切なのである。

 

 一方で、「自分だけは大丈夫」と考えている人々は、この大切さをしっかりと理解はしていない。リスク管理を重要視せずに、逆に損を抑える行動を軽視していることで、後に大損する原因となる例が多いのである。

 

 自動売買を含め、あらゆる投資活動において、収益を上げることに対する自信を持つのは決して投資の妨げになるものではない。むしろ、必要なものである。利益を期待しなければ、そもそも自動売買とはいえ、リスクを取ってまで資産運用を行うメリットはなくなってしまう。

 

 ただし、同時にリスクへの対処法を実践し、損失が発生するという負ける結果を想定しなければ、本当に大損してしまう原因になりかねない。よって、「自分だけは大丈夫」という考えをもってはいけず、「自分も他人と同様に勝てない状況もある」という考えを素直に受け入れることが重要なのである。