損するとナンピンする人は負ける!!

 自動売買で損失を出すということは、そのストラテジーには利益を上げる実力が十分に発揮されていないことを表す。もちろん、たまたま損してしまったというような場合もあるが、負ける傾向に突入してしまった可能性も十分に考えられる。


 負ける傾向に入った予感がしても、ドローダウンの大きさがまだそれほど大きいものではないのであれば、放置して様子を見るのも構わない。しかし、利益を取り戻そうと試みて、さらにポジションを追加することは避けるべきである。


自動売買のナンピン?

 

 ポジションを増やすということは、自動売買における「ナンピン」であるといえる。追加で建玉を取って、利益が発生すれば、より少ない取引回数で利益を取る戻すことは可能になる。しかし、逆に損失が出ればより短期間で多額の損失を被る結果になる。

 

 たとえば、2000pipsのドローダウンが発生したとする。ここで、さらにポジションを追加して、今までのポジションの2倍にすれば、1000pipsの幅の利益が発生した時点で、これまでに失った金額を取り戻すことができる。

 

一方で、もしさらに1000pipsの損失が発生した場合には、たとえpips幅では今までのドローダウンの半分の大きさしか損失が出なかったとしても、金額的には損失額が2倍に膨れ上がる。つまり、より大きく負けてしまうのだ。そして、これが自動売買における「ナンピン」の怖いリスクである。

 

 負けている中でさらなるポジションを取ることは、ますますリスクを大きくすることにしかならない。損してダメージを受ける可能性を高める行為である以上、ナンピンすることは自動売買では絶対におすすめしない。

 

 ナンピンすれば、リスクは大きくなることは事実であるとはいえ、その分勝てる可能性も高まると考える人もいる。リスクを取ってこそ利益を手にできる期待値が大きくなると思う場合もあるだろう。しかし、それでもリスクを大きくすることは過剰な行動である。そして、それは負け組に入る一歩となるだろう。

 

 負け組であるからこそ、負けていることを理由に、少ない可能性を過剰に期待して、ポジションを追加してさらにリスクを取ってしまうのである。ナンピンして、リスクが現実化した中でさらなる危険に身をさらす行動に出てしまうから、不幸な「負け組」の仲間に入って、自動売買で失敗するのだ。

 

 このようなことから、自動売買で同一のストラテジーでナンピンの発想を行うことは避けるべきである。損しているからといって、リスクを大きくしてはいけない。

 

どうすれば良い?

 

 では、どうするべきか。それは、1つのストラテジーにおいて、それを利用することから撤退するべき基準を決め、稼働を止める基準を満たした場合には、そのストラテジーをポートフォリオから取り外すことがよいのだ。

 

 1つの自動売買のストラテジーで失っても良い金額の許容範囲を超えて損失を増やすことを避けるからこそ、利益を上げられる環境を常に維持することができるのである。