ループイフダンで両建てはNGの理由

 ループイフダンで両建てをすれば、損失が出ずに利益のみが出ると考えている人は多いようであるが、この戦略ははっきり言って「勝てない」ものである。両建てとは、どんな時によく用いられる戦略であるのか。その時期とは2つある。

 

両建ての戦略が使われるとき

  • 売りか買いかがわからない
  • 損失を帳消しにする

 

 1つ目は、買いから入るべきなのか、それとも売りからは言えるべきなのかがわからない時に、とりあえず両建てとして両方のポジションを取り、相場にトレンドの兆しが現れたら、損失の方に決済注文を入れて、利益が出ている方を引き続きポジションを取り続けるという手法である。

 

 2つ目は、初めはどちらか一方だけを持っていたが、損失が出始めてしまったために、逆の方向にポジションを取って、損失を帳消しにしようとする戦略である。こちらは、利益を伸ばす方法ではなく、損失を小さく抑える手法の1つであろう。一度両建てすれば、反対方向に新規注文を入れる前までの損失以上に含み損が出ることはないため、負けるとしても、その規模が小さくて済むと主張する人は少なからず存在する。

 

 しかし、「両建て」という手法はとても「勝ち続ける」ような手法ではない。たとえ、利益が出たとしても、そう一方のポジションでは必ず損失決済となってしまうため、ほとんど利益が出ないのである。

 

 資産運用の目的とは何か。それは、「収益を上げる」や「資産を増やす」ことである。そんな中で、リターンがあまりにも小さい場合にはどうだろうか。いつまでも目標が達成されることはないだろう。資産運用では、損失を抑えるためにリスク管理を十分に行うことが求められる一方で、積極的な取引スタイルを使って収益を伸ばす方法を実践することが求められるのだ。

 

 また、「両建て」をしても、スプレッドがあるため、期待値は実質的にマイナスになってしまう。つまり、何もしないでも期待できる損益が、両建てのスプレッドの大きさ分がマイナスになる。したがって、儲けられる確率が低い手法である。両建てするメリットはほとんどないといっても過言ではないだろう。