自動売買と投資信託では何が違うのか?

 自動売買において、トレード対象となるのはFXであり、つまり外国為替が大半である。一部に日経225先物や商品CFDのシステムトレードが存在するのは事実ではあるものの、それを利用する人はほとんどいなく、自動売買はFX取引のためのものであるといっても良いだろう。


 投資信託においては、投資対象は企業の株式である。インデックス投資やアクティブ投資とうように、銘柄の種類的には違いがあるとはいえ、売買の対象はあくまでも企業の株である。

システムトレードと投資信託

 どちらも、第三者に資産の運用を委託して任せるしくみなっている点では同じであろう。投資家自身が直接的に取引の判断を下すことはせず、他からの判断に任せるのが、自動売買と投資信託の共通点であろう。


取引システム

 

 自動売買では、トレードはコンピューター言語化されたストラテジーと呼ばれるロジックが「買い」または「売り」の判断を行って自動発注される仕組みになっている。短期売買が中心であり、数週間以上に渡ってポジションを保有し続けることはほとんどない。概ね、「デイトレード」から「スイングトレード」の取引スタイルで自動売買されるのが、システムトレードの特徴である。

 

 一方の投資信託の場合、株式の売買の判断を下すのはファンドマネージャーであり、システムや機械ではなく、基本的には人間である。投資スタイルも長期的に銘柄を持ち続ける場合が多い。中には、年単位でポジションを保有し続ける例もある。

 

取引コストと手数料

 

 取引の際にかかる手数料などのコスト面では、自動売買の方がはるかに低い。たとえば、MT4(メタトレーダー)の場合は、1~2pips程度のスプレッド幅しかコストとしては発生しない(米ドル/円の場合)。また、完全に選ぶだけのタイプであるミラートレーダーについても、同じ条件では2.5~3.5pipsが標準的なスプレッドの大きさである。追加的に発生する利用手数料などはないのが一般的となっている。

 

 投資信託の場合は、売買手数料に加えて、信託報酬とよばれる手数料もかかる。つまり、投資信託の商品を買う時にコストがかかる上、持っているだけでもコストがかかるということである。取引回数が少ないとはいえ、得られる損益結果に対するコスト面が占める割合は高くなってしまうこともある。

 

どちらがおすすめか?

 

 自動売買と投資信託のどちらがおすすめであるかと問われれば、各個人の求める取引スタイルによって違ってくる。アクティブで積極的に資産を運用したいのであれば、自動売買がおすすめである。一方で、より慎重に投資したいのであれば、投資信託の方がシステムトレードよりも良いかもしれない。

 

 このように、自分が求めている投資のやり方によって、おすすめの金融商品やツールは異なる。だが、投資活動で失敗しないために、何よりも自分が参加して満足のいくような投資のやり方を実現するのが大切である。