自動売買でプロスペクト理論に立ち向かう

 「損小利大」の投資原則を守っていくのは、心理的に現実のFX取引で守っていくことは難しい。プロスペクト理論という、心理的に損を大きくし、利益を小さくしたくなる原理から、実際に投資原則を貫くことは、なかなかやりにくいことなのである。


 そこで、新たな手段として使えるのが自動売買である。システム化されたトレードであれば、嫌でも自動的に戦略的な取引を押し通すことが可能な仕組みになっていて、FXで大損する原因となっている心理を克服することができるメリットがある。

 

プロスペクト理論を排除する

 

 自動売買であれば、売買を行うのはプログラムである。トレーダー自身の寄進を用いて投資活動を行う点では従来の手動売買のやり方と同じであるが、人間が判断を下してトレードするわけではないため、より合理的なFX取引ができるのだ。

 

 たとえ、手動売買において、戦略的に「損小利大」の通りに取引しようという意志があったとしても、プロスペクト理論の心理によって、なかなか最初に思っていた通りに行動するのが難しい。

 

 こうした傾向は、特に投資活動を始めたばかりの初心者に多い。戦略を勉強しても、プロスペクト理論を克服することができないために、なかなか稼ぐことができず、いつになっても初心者レベルのままで頓着した状態が続いてしまうのだ。また、場合によっては、損失が増えて退場する結果になる例も少なくない。

 

 どんなに素晴らしい戦略ロジックを持っていても、それを実践しなければ利益を稼ぐことは困難である。そんな原因となる最大の理由が、プロスペクト理論に基づいた心理であるのだ。そして、そんな妨げとなっている心理を克服するための手段こそが自動売買であるのだ。

 

 したがって、初心者のままの状態である人や裁量トレードで失敗した人には、まずは自動売買に挑戦してみることをおすすめする。自動売買であれば、少なくともプロスペクト理論については、抑えることができるため、トレードにおける合理的な戦略に沿ったFX取引が行える。

 

 もちろん、自動売買であっても損失が発生することは絶対に避けられない。しかし、裁量取引と比べれば、心理的には有利な仕組みとなっている。すなわち、勝てる可能性は少なからず高いといえる。