自動売買もまたゼロサムゲームか?得も損もしない?

 通常の外国為替通貨の取引がゼロサムゲームであり、損益の期待値はゼロであって、利益を上げる確率も損する確率も同じであると言われている。そんな中で、自動売買を使った取引もまたゼロサムゲームなのかと、疑問に思う人も多いことであろう。


 FX取引における期待値がゼロだと仮定した場合、為替を取引対象としている自動売買もまたゼロサムゲームとなる。そして、得する可能性も損する可能性も同じであり、単純に考えればそれに取り組むメリットはないように思うだろう。それが、「期待値ゼロ」の特徴である。

ゼロサムゲームでも過剰な反応が出る

 

 自動売買そのものがゼロサムゲームであるといっても、お金持ちになることを夢見る初心者であれば、システムトレードを通じて大きな富を築くことを目指そうとするだろう。自動売買に関するメリットや手法を解説している雑誌やブログをたくさん存在するが、彼らはそれを読み込むことで、利益を上げられることがより現実に近づいていると感じる。

 

 あらゆる情報を手に入れることで、プラスサムゲームに変化していると感じ、自動売買で収益を上げるのを「楽勝」であると思うようにもなってくる。しかし、実際にはそう簡単に物事は進まない。

 

 ゼロサムゲームとは、取引の中で誰かが1万円の利益を儲ければ、参加している人の誰かが1万円失うことになる。それがFX取引なのだ。自動売買も例外ではなく、参加者の誰かが喜ぶ一方で、誰かが悲しむのである。

 

 加えて、金利差を狙った投資とはならない短期売買においては、特にゼロサムゲームの傾向が強くなる。自動売買は短期的に取引を繰り返す場合がほとんどであるため、期待値はプラスにもマイナスにもならない。

 

勝つ方法はないのか?

 

 では、ゼロサムゲームとなる自動売買ツールを利用したFX取引で勝つことはできず、やるだけ無駄であるあることを意味するのだろうか。私は、そのようには思わない。自動売買の中でも、より利益を上げる手段を使えば、実質的にはプラスサムの投資となる。

 

 それが、「勝てるストラテジー」を使った場合である。過去に利益を上げた実績のあるロジックのストラテジーを利用すれば、そうではないものよりも利益が得られる可能性は大きく、使う価値が十分にあるといえる。

 

 損失となる確率よりも儲けられる確率が高い状況を何とか導き出すことによって、もともとはゼロサムゲームである自動売買を、期待値がプラスの状態にできる。そして、それこそが成功を収めるために不可欠な行動であるのではないだろうか。

 

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