人工知能をつかった投資って本当に儲かる仕組みか?

 近年、株式投資やFX(外国為替証拠金取引)などの金融取引において、「人工知能」を使ったシステムを導入する投資家が増える傾向にある。かつては、人間の直接的な判断によって取引を行っていたが、その判断をコンピューターに任せる事例が増えているのだ。


 人口知能を使った投資・金融取引を行っているのは、今のところは機関投資家が主流であり、個人投資家については、まだ個人の判断による取引がほとんどである。しかし、今後は個人にも普及する可能性は十分に高い。


 人工知能を使った投資を行えば、大金を儲けることができ、多額の副収入を稼ぐことができるようになるのだろうか。「人工知能」と耳にして、こんなことを頭に浮かべる人は少なくないだろう。

儲かる? 儲からない?

 

 2015年5月、アメリカのニューヨークで「バトル・オブ・ザ・クオンツ」という金融取引の儲け額を競うイベントが行われた。クオンツとは、高度な数学や物理学を使いこなして、機械的な投資のストラテジーを作る人のことを指す。

 

 世界各国から金融取引に精通した投資ファンドが集まり、3か月間にどれだけ利益を上げられるかを競った。その中で、トップ3チームは運用利回りで20%以上を達成することができ、1位のチームは46%もの利益を稼ぐことができた。

 

 人工知能を使った投資の特徴としては、すべて取引が自動化されているという点である。自動売買という仕組みになっていることによって、人間が取引に介入することはほとんどない。すべて、コンピューターに任せるのが特徴である。

 

 機械的に取引していることから、投資手法を完全なデータに従った取引が可能となる。このことによって、すべての投資行動の判断に明確な根拠が存在することになり、感情的な部分が一切入らない。

 

 また、取引の判断から実際に約定されるまでの時間がほとんどかからない点も、人工知能を使った金融取引の特徴である。その時間とは、1秒以内である点から、ほとんど「絶好なタイミング」を逃さないのがメリットとなっている。

 

使うメリットは高い!

 

 こうしたメリットを持っていることから、人工知能を使った投資を行うことによって、儲ける可能性を高めることができるというわけである。もちろん、市場の状況によって、システムの運用成績は変化する。

 

 いくら人工知能を駆使して投資活動に参加したとしても、プログラミングによって生み出されたシステムが市場の値動きに上手く適応できなければ、運用成績は良いものとはならない。

 

 しかし、人間の思いが取引に反映されない分、何らかの手法に100%完全に従った取引ができる。つまり、儲かる可能性が少なからず存在することになるのだ。よって、人工知能を使った投資を利用するメリットは大きいといえる。