政策金利はFXにどんな影響を与えるのか?

 世界各国の政策金利の変動は、FXの取引対象である外国為替市場にどのような影響を与えるのか。中央銀行からの金利の利上げや利下げは、為替通貨レートの値動きと、どのような因果関係があるのかを、今回は探っていく。


 外国為替市場においては、特にこの「政策金利」の変動が、値動きに大きく反映される傾向にある。そもそも、FX取引の本来の目的は、より金利の高い通貨への投資であることから、その金利の利率が変動すれば、その分通貨そのものの価格が動くことになるのである。

どんな因果関係があるのか?

 

 通貨に対して金融投資を行う人にとっては、どこかの国の通貨を買うことのメリットは、「高い金利」である。どんな人であれ、できるだけ高い金利を得ることを目的に、通貨への投資を行う。これによって、政策金利の利率が大きければ、その通貨の価格は上がる。

 

 たとえば、日本円から見た米ドルの価格の場合、アメリカ合衆国の政策金利が利上げされれば、その分米ドルの価格は上がり、円安・ドル高となる。一方、アメリカ合衆国の政策金利が利下げされれば、円高・ドル安となるのだ。

 

 米ドルにおける金利が上がれば、みんな金利が上がった分だけ大きな利益を得ることができるとして、米ドルに「買い」注文を入れる行動に出る。そうすると、米ドルの価格は市場の原理から値上がりし、「円安・ドル高」の現象が現れるというわけである。

 

自動売買には、政策金利は関係ある?

 

 FXの自動売買(システムトレード)となると、この場合でも世界各国の政策金利は何らかの影響を与えるのだろうか。

 

 自動売買の場合、基本的には売買差益を狙った取引となるため、通貨の金利差を狙った投資とは性質が異なる。したがって、たとえ、関係国の金融政策に変化があったとしても、発生する影響は短期的なものにとどまる。

 

 もちろん、金融政策との関係が全くゼロというわけではない。しかし、それよりも、自動売買においては、取引のシグナルを出すストラテジーの出来具合が、FXにおける運用成績に大きな影響を当たる。


 つまり、通貨の価格の値動きの外部要因よりも、取引シグナルという内部要因の方が、投資実績の出来具合を大きく左右するといえる。

 

 世界各国の政策金利は、外国為替取引のFXに与える影響は大きい。金利の変動によって、FXでの損益結果の善し悪しを左右することにもなり得る。ただし、自動売買においては大して運用成績が動くことはなく、システムトレードに臨むに当たって考える必要のある内容とはあまり言えない。