評価はどう? マネースクウェア・ジャパン「トラリピ」の事情

M2Jのトラリピ

 マネースクウェア・ジャパンのFXの自動売買ツール「トラリピ」の評価について今回は取り上げる。似たようなシステムとして、アイネット証券の「ループイフダン」や外為オンラインの「iサイクル注文」などが挙げられるが、違いはいくつかある。

 

 メリット・デメリットの双方が存在するが、リピート系のFX自動売買ツールとしては一番最初に登場したシステムになっている。そのため、名前はとても有名であり、投資雑誌でもよくテーマに取り上げられることが多い。

 

 特許も取得していることから、他の業者では取り扱われていない。複数の回者で利用できるミラートレーダーやMT4などとは違って「トラリピ」はM2Jでしか使うことができない。

MSJ「トラリピ」の評価

 

  スプレッド ストラテジー数 通貨ペア数 ツール 少額投資 人気度 総合評価
評価 C N/A C A S A B

有名な「トラリピ」

トラリピの仕組み

 リピート系シストレ「トラリピ」として知られているマネースクウェア・ジャパンだが、そのシストレの手法は他社のものとは大きく異なる。「トラリピ」ではストラテジーを選ぶのではない。その代わりに「指値」の数値を指定するのである。

 

 ドル/円を100円で買いの指値をし、利幅を1円と指定すれば、ドル/円が100円になった時点で自動的にエントリーされ、101円になった時点で自動的に決済され、また再び100に下がったら買い、というように、何度も何度も指値注文・決済が繰り返される仕組みである。

 

 複雑なテクニカル指標を使うことはなく、求める利幅も明確であり、シンプルかつ戦略が理解しやすい仕組みであることが特徴である。このことがここ最近、「トラリピ」が注目されている要因の一部かもしれない。

 

 また、値幅の数値(pips)の大きさは自分で設定することができる。1pips単位で指定することが可能になっている。この点で、ただ選ぶだけの「ループイフダン」とは違う。

 

 両建てもできる。初心者などでトレンドの方向性が把握できなく、リスクを通常以上に抑えるのであれば、両建てして買い方向と売り方向の両方からトラリピを設定することができる。

 

 他にも、決済トレールやストップロス価格の設定機能が付いている。前者はトレール注文とトラリピを合体させたような機能であり、トレンドの値動きを追って決済注文を入れる基準額が自動的に変わる仕組みである。利用している人は多い。

 

 後者の「ストップロス価格」とは逆指値注文のことである。主に損切りのために用いられる。堅実にトラリピを使いたい人にはかなりおすすめの機能であい、リスクを軽減されることができる。

 

1,000取引が可能!

 2番目のメリットは、1,000通貨取引が可能な点である。FX業者の中には、5,000通貨、あるいは1万通貨が最低取引の条件となっているところも多い。近年はさらにこの傾向が強くなっている。

 

 たとえば、ミラートレーダーを取り扱っている業者ではすべて5,000通貨(5K)が最低条件となっている。ひまわり証券やFXトレードフィナンシャルなでは最低1万通貨となっている。いずれもある程度資金的に余裕がないと自動売買を稼働させるのは簡単ではない。

 

 マネースクウェア・ジャパンの「トラリピ」であれば、最低1,000通貨からFXの自動売買が行えるため、少額投資には非常に向いている。特に主婦やパート社員、や学生などの所得が低い人にとって都合の良い条件である。元手の金額に余裕があればあるほど良いのは事実であるが、試しにシステムトレードに挑戦したいという人にも好都合であろう。

 

 「トラリピ」はFX(外国為替証拠金取引)であるため、株式の現物取引などとは違って、最大25倍のレバレッジを利用することができる。これによって、わずか数千円という少ない資金であっても参入できるようになっている。

 

 もちろん、実際には数千円の資金力では些細な評価損ですぐにロスカットの基準を満たしてしまうため参入は難しい。とはいえ、何百万という大きな金額のお金を用意する必要はないのは確かである。

 

 1,000通貨取引が可能という理由で「トラリピ」にて口座開設してFX取引する人も多い。もし1,000通貨に対応しているFXの自動売買を探し求めているのであれば、マネースクウェア・ジャパンの「トラリピ」は間違いなく候補の1つに入るだろう。

 

スマホ・タブレットに対応

トラリピのスマホ画面

もう1つの評価のポイントとなっているのが、スマートフォンやタブレット端末のためのアプリが用意されている点である。

 

「ポケトラ」という名称の公式アプリをダウンロードすれば、iPhoneやAndroidからでもログインしてトラリピの設定や運用成績の確認ができる。現時点での評価損益や口座段高などの情報ももちろん把握できる。

 

パソコンほどあらゆる機能が備わっているわけではない。とはいえ、外出先であってもトラリピの操作や閲覧が少なからずできるのは確かである。

 

自宅にいない時であっても、やはりトラリピの運用成績などはかなり気になるだろう。そんなときに便利なのがスマホ・タブレットのアプリだ。

 

相場の急変時にも処置を施せる。ドローダウンがこれから先増えることが予想され宇場合には早期に決済を手動で入れるのが好ましい例もなくはない。そんな時こそスマホやタブレットの出番ではないだろうか。

 

なお、FXの自動売買を取り扱っている業者の中にはまだスマートフォンやタブレット端末には未対応となっているところも多い。そうした現状の中でスマートフォン・タブレットが使えるという事実はかなり恵まれた環境になるかもしれない。

 

デメリットについて(コスト大)

 

 何と言ってもスプレッドの大きさが最大のダメージであろう。米ドル/円が4銭、ユーロ/円が5銭と、全通貨ペアに渡ってスプレッドが大きい。追加的な手数料はないとはいえ、提示されるレートの差であるスプレッド幅が大きいのは事実。コスト面が小さいシステムトレードであるとは決して言えない。

 

 おそらく「トラリピ」のスプレッドの大きさは業界最高値クラスともいえるだろう。トラリピのシステム使用料としての料金がスプレッドに含まれているのかもしれない。

 

 具体的には、外為オンラインの「iサイクル注文」やインヴァスト証券の「シストレ24」などのものと同じくらいのスプレッドの大きさである。いずれも人気の高い自動売買ツールであるが、同時に業界の中では高い方に入る。スプレッドを含むコスト面を重視する投資家にとってはかなり気になるポイントであるのは間違いない。

 

 ところで、インヴァスト証券の「トライオートFX」はスプレッドこそがかなり安いものの、別途発生する手数料が存在する。そして、この手数料分を加えた取引コストの大きさを考えると、結局はトラリピと大差ない。

 

 コストは大きいため、「トラリピ」を利用する場合には、スプレッド幅があまり影響しないように求める利幅を大きめに設定することが望ましい。また、「トラリピ」でスキャルピングと呼ばれるような短期売買の手法は取らないことが好ましい。1回あたりの取引で狙う値幅の具体値については、最低で20pips前後であろう。これを下回ると利益が上がったとしてもコストによる影響から実際に得られる収益は少なくなってしまう。

 

 もしスキャルピングを中心とする取引スタイルを重視したいのであれば、スプレッド幅の小さいFX会社にて口座を開くのが良いだろう。あくまでもある程度の利幅(数十pips以上)を狙うことを前提にしなければ資産運用の効率が悪くなってしまう。これはどの通貨ペアにも当てはまることである。資産運用の効率化を図ることも重要な戦略ではないだろうか。

 

まとめ

 

メリット デメリット
値幅を自由に設定できる スプレッド高い
1,000通貨から取引できる  
コツコツ利益が積み重なる  

 

 コツコツと利益を積み重ねるタイプの自動売買、いわるゆ「リピート系」の中で値幅が自由に設定でき、しかも1,000通貨が最低取引数量になっているのが「トラリピ」ならではのメリットであるのは疑いない。

 

 ただ値幅ごとに売買を繰り返すだけでなく、決済トレールや逆指値のためのストップロス価格の設定もできる。これは「トラリピ」にしか存在しない機能であり、メリットであるのは確かだ。

 

 スマホやタブレットが使えるのも評価できるポイントだ。外出先でもトラリピの設定や運用成績の確認ができる。暇な時間を有効活用の方法となる。かなり便利なアプリであるのは間違いない。

 

 似たような仕組みのシステムトレードが競合他社にあるとはいえ、細かいところを見るとトラリピにしかないものはいくつもある。こうしたところがほかにはないメリットであるといえるだろう。

 

 デメリットはスプレッドが大きい点である。他のFXの自動売買ツールと比べるとやはりコストは割高になっている。小さな値幅を狙っていくのは厳しい。これが「トラリピ」に存在する唯一の欠点ではないだろうか。

レビュー&評価

 

リピート系シストレの始まりである「トラリピ」は新たな種類の自動売買システムとして注目されつつある。

 

ミラートレーダーなどのストラテジー選択型シストレとは異なり、こちらは指値の価格と目標利幅を決めて繰り返し自動売買を行う方法を採るものである。難しいテクニカル指標も使用することはなく、利用者がすることはただ指値と利幅の数値を決めるのみであることから、大変簡単でシンプルなシストレであると言えるだろう。

 

一方で、トラリピのスプレッドはかなり高めである。どのFX会社よりも高いため、短期売買は全く向いていない。また、通貨ペアもわずか11種類と少なく、銘柄の選択幅が狭いことがわかる。

 

リピート系シストレの発祥の会社ではあって特有の特徴が存在し、なおかつ1,000通貨取引ができるが、その一方でコスト面で相当不利である点や選択の幅が狭い点から、総合評価は“B”とすることにした。

会社概要

 

会社名:マネースクウェア・ジャパン

自動売買の名称:トラリピ

設立:2002年10月

サービス開始:2007年12月

資本金:12億2,400万5千円

 

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