FX自動売買は口コミとして、どんなものがあるのか。またそれは稼げるのか、それとも稼げないのかを議論する。評判に関して、システムトレードを用いれば稼げるという人もいる一方で、自動売買では絶対に稼げないと主張する人もいる。
FX自動売買の評判はさまざまである。良い意見があれば、悪い意見も存在する。評価の高低の差が大きいのが特徴であろう。口コミを交えながら、前半はその評価について紹介する。
実際の問題として、自動売買を用いたFX取引を行えば利益を稼ぐことはできるのだろうか。後半は、どうすれば収益を儲けることができるのかについて触れる。
今回対象とするのは以下のようなFXの自動売買だ。「選択型シストレ」と呼ばれるタイプのものであり、初心者であっても比較的簡単に挑戦できることで話題となっていて、操作が容易という口コミも多い。
良い意見 | 悪い意見 |
感情に左右されない | 長期的には勝てない |
完全にルール化された手法に従える | 損するストラテジーが多い |
非常に簡単 | システム障害にならないか怖い |
時間に拘束されない | 放置するわけにもいかない |
良い評判としては、感情に左右されずに完全なルール化された手法に基づいてFX取引ができるという意見が、賛成派の中で多い。戦略がぶれない仕組みになっていることによって、勝算のある状態(優位性)を常に維持できるところが、そんな口コミの根拠となっている。
他にも、特に「選択型シストレ」と呼ばれるような、ストラテジーを一覧の中から選ぶだけのタイプのFX自動売買であれば簡単にFX自動売買に参加できる点も、良い評判と答える人が支持する意見である。
加えて、24時間シグナルが稼働し続けることによって、自身が直接パソコンの画面を見ていない時であっても取引が続くところ、FX自動売買ならではの素晴らしい特徴と言われている。
一方の悪い評判としては、長期的には勝てないという意見である。どんなに優秀なストラテジーであっても、ドローダウンが途中で発生することは避けられない。そんな時期に当たってしまうと儲からなくなってしまう。そんな性質があるため、FX自動売買は良くないと主張する人が一部存在する。
また、「選択型シストレ」で取り扱われているストラテジーの3分の2以上は利益よりも損失の方を多く出しているのが現状となっている。その点から、FX自動売買は稼ぎにくい機械であるといわれる根拠となっている。マイナスの口コミの原因になっているのは間違いない。
他にも、システム障害が起こったらどうなるのかという不安を持っている人もいる。すべてどこかのサーバーに依存するFX自動売買であるため、システムがダウンすると利用者自身では何も手が付けられないくなってしまう。
ストラテジー利用で儲かる、儲からないの話だけではなく、利用環境の面でのリスクに対する心配な意見も少ない。そして、それもまた悪い口コミの根拠となっている。
FX自動売買に関して不安になってしまう根拠となっている点のうち、システム障害などの利用環境の面を克服することは、われわれ利用者自身だけでは不可能だろう。
一方、儲からないという運用成績に関する問題を解決することなら可能である。もし長期的に勝てないという問題に直面している、あるいはそんな心配を持っているのであれば、そのような結果になる原因を取り除くことが必要となる。
FX自動売買とはいえ、利益を伸ばせる人と損するばかりの人の2つのグループがある。後者にならないためには、ただストラテジーを適当に選ぶのではなく、しっかりとした対策を講じなければならない。
「自動売買では長期的に稼ぎ続けることは不可能である。」
自動売買において、利益を長期にわたって伸ばし続けることはできないと主張する専門家は少なからず存在する。また、口コミの中にもこのような文言がよく登場する。
その理由として、自動売買では、売買の判断を行う主体は売買システムであることから、ファンダメンタルズの判断を行うことができなく、結果として相場の流れについていくことできず、利益を伸ばすことができない状態になってしまうというのが、自動売買は勝てない仕組みになっていると主張する人たちの意見である。
売買の判断はプログラムに書かれていることだけに限られてしまうために、柔軟に相場の判断をできないことを理由に挙げているのである。人間の感覚で柔軟良く分析することで、効率的に収益が上げられると考える人も少なくない。
しかし、「自動売買は勝てない」という主張は間違っている。「勝てない」という状態になってしまうのは、売買ストラテジーをいったん稼働させた後はそのまま放置したときのことである。 売買ストラテジーを稼働させた後に何も手を加えないのであれば、自動売買で利益を伸ばし続けることはできない。
逆に言えば、売買ストラテジーを稼働させ始めた後も、定期的に手を加えさえすれば、自動売買でも利益を伸ばし続けることができる。つまり「勝ち続ける」ことが可能なのだということだ。
定期的に売買ストラテジーの損益状況を確認し、必要に応じて売買ストラテジーの新規投入や入れ替えを行えば、投資資金についての曽根期曲線は右肩上がりの線を描くようになる。
自動売買で稼ぐためのポイントは、「放置」は厳禁であるということだ。もちろん、運が良ければ放置しても利益が出ることはある。実際に一部には、放置したことで儲かったという例も存在する。
しかし、逆に運が悪ければ、損失だけが出て、資金の多くを失う結果になってしまう可能性も大きい。あくまでも、利益だけを伸ばし、損失は早い時期に小さい状態にしておくことが、自動売買で稼ぐための方法なのである。これが実践できないと、残念な結果になってしまうのだ。
また、短期的な視点ではなく、長期的な視点で結果をとらえることも必要だ。短期的に利益を上げることも、可能性的にはあり得るが、損失を連発させてしまうこともある。問題は長期的に稼げるかである。長期的な視点で、売買ストラテジーを運用することが求められるのである。
自動売買を否定する人とは、「自動売買で稼ぐ方法」を知らない人や、「自動売買で負けている人」であろう。自動売買では何もせずにただ寝てるだけで稼げると考えてしまい、実際にやってみたが稼げなかったために、自動売買を否定する行動をとってしまうのである。
つまり、間違った考えを持ち、上手く自動売買のシステムを用いて稼ぐことができなかったために、自動売買には何のメリットもないと思い、これらを否定するのである。
自動売買で「長期的に稼ぐ」ことは可能である。しかし、行わなければならないさまざまな工夫を怠ってしまえば、それを実現することはできないのだ。自動売買を難しく考えることは良くないが、簡単であると思ってもいけないのである。