あなたが資産運用で失敗して資金を吹き飛ばす理由は3つ存在する。株式投資やFX、あるいは投資信託などの金融投資で損する原因に迫る。
これから解説するものはいずれも、多くの失敗組に当てはまるのが特徴であり、大切な投資元本を減らす原因になる。
資産運用で資産を失うことになる失敗の原因とは、上記の3つである。投資ルールがなく、資金管理を行わず、投資手法の検証を十分にしないような人の場合、資産運用という目的を達成できずにただ失敗者となってしまうのだ。
敗者になることを防ぐためには、まずはそうなる原因を取り除く必要がある。利益がもたらされるような行動に切り替え、収益性が高い状態を作り出差なければならないのは、言うまでもない。
投資ルールをつくらず、その時の自分の判断や瞬間の気分によって、「買い」や「売り」のエントリーの注文を行ってしまう点が、資産運用で失敗する理由の1つに当てはまる。
投資ルールがない状態であれば、たとえ明らかに相場の流れから下降トレンドが発生しようとしていても、自分のいい加減な解釈によって、相場が「上昇する」と判断できてしまう。
つまり、固定化した手法がなければ、相場の方向性を読むことができず、予測を的中させることもできないのだ。手法もない状況となれば、もはやテクニカル分析などのチャート分析はまったく不要なものとなる。そして、宝くじを当てるように、相場をギャンブル的に当てるゲームにするのと等しいものとなるだろう。
このようなことから、宝くじのように相場を当てるゲームにしなく、「投資」という資産運用にするためには、頑固な手法となる投資ルールをつくらなければならない。
もちろん、投資ルールをつくったからといって、100%確実に儲かるわけではなく、負ける場合もある。しかし、そうしなかった時よりも利益が上がる可能性は高くなり、失敗を未然に防ぐ方法にもなるのは正しい。
資金管理がいい加減な人もまた、資産運用で失敗するグループに入る原因となる。株式投資であれば、どれくらいの資金を1つの銘柄に投資するのかを、実際に取引する前に決めておかないやり方が、失敗する理由となる。
また、含み損が大きくなると、さらにポジションの数を増やして、過剰に利益が回復するのを期待する行為もまた、資金管理ができていない状況である。こうした場合は、一般的に「ナンピン」と呼ばれるやり方であるが、リスクをさらに大きくとって、ますます危険な環境に身をさらす方法としか言えない。
いずれの例も、「どのくらいの資金を用いるのか」という基準を決めていないのが、資金管理ができていない人なのである。資金管理を実践しなければ、損したときに失う金額もまた、管理された金額ではなくなってしまう。
つまり、損失が大きくなるということだ。資金管理が不十分なところもまた、失敗の原因となる。なかなか利益が出ないと嘆く原因になりかねないため、投資や資産運用に臨むのなら、きちんとしたマネーマネジメントを実践しなければならない。
投資ルールがあったとしても、その手法を十分に検証せずに投資を行ってしまうために、失敗組の仲間に入る理由となる例も少なくない。検証が不十分な人の場合、ただ「勝ちトレード」だけに目を向けてしまい、総合的に見た損益結果をあまり意識しない傾向にある。
つまり、損失が発生したときに、どのくらいの資金が減ったのかを把握せずに、ただ手法を使い続けてしまうのだ。負け続けていても、そうした事実に目を向けずに、儲けることしか頭にないのが、このパターンの1つ目だ。
あるいは、手法をコロコロと頻繁に改良したり、新たに決めたりする行為もまた、投資ルールの検証が不十分になる原因となる。自分が実践している手法に本当に収益を生む実力があるのかどうかを把握するためには、ある程度の期間は最低でも使い続けなければならない。
もし、短期的なスパンで変えてしまうと、たとえ手法通りに投資を行っていたとしても、それはランダムで手法なしにトレードしているのと等しい結果になりかねない。そして、投資ルールがない状況と同じようなやり方で資産運用に臨んでも、得られる結果は失敗となりやすいのだ。
資産運用で残念な失敗をしないためには、資金管理を含めた投資ルールを作り、その方法をしっかりと守りながら株式投資やFX取引にチャレンジすることが求められる。少しでも成功できる可能性を高めれば、失敗に陥る確率はかなり低減するのは確か。
投資ルールには、さまざまな手法が存在し、どれが良くてどれが悪いのかは一概には言えない。デイトレ型なのか、スイングトレード型なのか、あるいはバイアンドホールドがいいのかは個人の資産運用での取引スタイルによって違ってくる。
しかし、投資ルールを持たずにその時の気分や思惑で資産運用に取り組んでしまうと、結局はいい加減な取引と同じ行動を行ってしまうことになる。したがって、高い収益力を身に着けることができなくなる。
いつでも自分の手法に基づいて資産運用を行い、ドローダウンが大きくなって収益力が低下したときにだけ改良していくという方法こそが、失敗しないための方法といえる。