FXの自動売買がまるで「コピペ」のように使えることで、現在多くの人が次々と参入している。ただ第三者が作ったプログラムをそのまま追加の費用ゼロで利用できるという長所を持つことで流行になっている。
こうした「コピペ」のようなFXの自動売買として、たとえばインヴァスト証券の「シストレ24」やFXプライムの「選べるミラートレーダー」、アイネット証券の「シストレi-NET」、ひまわり証券の「エコトレFX」などがある。
これらの種類は、会社側が用意しているプログラムを利用者が単にコピーするだけで使える。自分でプログラムを作ったり編集したりする手間が一切かからない。そうした手軽さから、近年急速にシェアを拡大している。
「コピペ」型のFX自動売買が登場したのは2010~2011年頃である。インヴァスト証券「シストレ24」やひまわり証券「エコトレFX」はこの頃に登場した。したがって、今日の利用者も多く、人気の種類となっている。その後も、このタイプのものは次々と登場した。
2013年には、FXプライムやセントラル短資がTradencyのミラートレーダーと契約してFX自動売買の業界に参入した。2014年には、トレイダーズ証券「みんなのシストレ」やアイネット証券「シストレi-NET」がサービスを開始。
一方で、ただ選ぶだけではなく、利用者が少しカスタマイズできるようなプログラムとなっている自動売買も登場し始めた。インヴァスト証券「トライオート」、FXプライム「ちょいトレFX」などが当てはまる。
また、2014年には「iサイクル注文」(外為オンライン)から、一定の値幅ほとに取引を行っていく種類のものも登場した。「トラッキングトレード」(FXブロードネット)もこれと同じタイプの種類である。
こうした「コピペ」型のFX自動売買が人気を集めている一方で、上級者向けのMT4(メタトレーダー、Meta Quotes社)も依然として注目されている。
MT4では、EAと呼ばれるプログラムを稼働させることによって全自動の取引ができる。加えて、さまざまなチャートを表示させることができるしくみになっていて、ふつうのオンラインFX会社では表示できないようなものも自由に表示させることができる。
カスタマイズ性に非常に優れ、上級者向けのFX取引のためのツールとなっている。ただ、複雑なシステムになっていることを考慮すると、初心者には難しく扱いにくいツールでもある。
初心者としてFX自動売買に挑戦するにあたっては、やっぱり知識不要で操作も簡単な「コピペ」型のシステムトレードがおすすめである。
MT4などの上級者向けの種類を用いると、最初に学ばなければならない知識の量はとても多く、それだけFX取引の自動売買を操ることが難しくなる。また、コストの分野でも「コピペ」型の方が好ましい。
たとえばMT4の場合、何もしないでパソコンの電源を落とすと取引が継続されなくなるため、レンタルサーバーと契約して取引が継続されるようなしくみを自分で作らなければならない。
一方の「コピペ」型の場合は業者のサーバーで直接稼働するため、パソコンの電源を切っても取引は続く。したがって、レンタルサーバーの費用がまったくかからない。費用が安く済むところも推薦できるポイントである。