ミラートレーダーでも、ポートフォリオ運用は絶対に100%必要である。数あるストラテジーの中から、2つ以上の種類のものを選び、単品ではなく、「セット」で同時運用することが求められる。
なぜ、ポートフォリオでの運用が必須となるのか。それは、ポートフォリオを組んでFX取引に参加していく方が、1つだけのストラテジーを用いて取引した場合よりも、儲かる可能性が高まるからである。
たとえ、合計したポジション数が同じ数量であったとしても、1つだけで利用した場合と複数で同時運用した場合とでは、後者の方が利益が上げられることが多い。ミラートレーダーで、より効率的に利益を稼ぐための手段が「ポートフォリオ運用」なのである。
ポートフォリオを組んで複数のストラテジーを一度に使うことの目的は、リスクを分散させることである。1種類のストラテジーで大損することを防ぐために、ポートフォリオ運用が望ましいのだ。
1つだけのストラテジーを利用してFX自動売買であるミラートレーダーに取り組んだ場合、万が一そのシグナルが相場の値動きに適応できずに、大きな損失を発生させたら、その利用者はどうなるだろうか。結果は、「大損」である。たった1度の取引で大きな金額の資産を失ってしまうだろう。
ミラートレーダーというツールを用いて自動売買に参加する唯一の目的とは、あくまでも自分の資産を増やすことである。しかし、もし短期間で多くの資金を吹き飛ばしてしまったら、そんな目的を達成できなくなってしまう。
一方、ポートフォリオでいくつかの種類のものを使ってミラートレーダーに参加した場合、少なくても1度に大きな損失を被る確率は小さい。たとえ、稼働中のどれか1つで大きなドローダウンを発生させたとしても、他のストラテジーで無事ならば、結果として失う損失の金額は、決して多額とはならない。
短い期間で大損するような確率(リスク)を下げることができれば、その分利益を上げられる可能性が相対的に高まる。長期的なドローダウンが出ることが予想されても、今後の運用方法を考える余裕ができ、十分に戦略を熟考できるようになる。
さらに、ポートフォリオで組んでいるストラテジーのすべてにおいて、利益が出る確率が、損失が出る確率よりも大きい状況であれば、「大数の法則」からプラス収支を実現できる可能性が大きくなる。
たとえ、一部に投資の世界特有の不確実性が存在しているのは事実であっても、場数を積み重ねていけば、収益を獲得できる確率の数値が高まる。つまり、ミラートレーダーで成功できる可能性も高まるということなのだ。
よって、ミラートレーダーで好成績を収めるという目的を達成するためには、ポートフォリオ運用は必須事項なのである。そして、複数のストラテジーを同時利用した人が、低リスクを実現できるのだ。
ミラートレーダーで、「損失が出る」というリスクを下げる方法が、リスクそのものを分散させる方法である。1つの対象に集中させるのではなく、いくつかの対象に分散させることが、「リスク分散」というわけである。
3つのストラテジーを用いてミラートレーダーに臨んだ時、仮にいずれかの1つで資金がすべて「パー」になったとしても、失うことになる資金量は全資金の3分の1にしか過ぎない。(もちろん実際「パー」になるのはありえないが)
自動売買に参加する際、多くの人は「できるだけ利益を上げるストラテジーを発見する方法」を探し求めることだろう。しかし、そんな勝つ手法よりも、負けない技術を習得する方が大切である。
その、負けない技術の1つがポートフォリオ運用であり、それを実践するだけでも、ミラートレーダーで敗北する確率が下げることができるのだ。だからこそ、ミラートレーダーではポートフォリオ運用を実行に移さなければならないのである。
選択型システムトレードの代表「ミラートレーダー」で成功するための方法と、そのための考え方た心構えを述べる。
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