ミラートレーダーなどでストラテジーを選ぶことを検討している最中に、突然そのストラテジーがポジションを持ち始めて利益を上げ始めた、というような場面に遭遇したことはないだろうか。
あるストラテジーの運用実績や統計などを見て、選ぶべきものであるかどうかを分析している間に、そのストラテジーが直ちに大きな収益を出し始めてしまったと感じる場面は、稀にあることではない。
こんな時、「絶好のタイミングを焦がしてしまった」、あるいは「もたもたしていたから機会を失ってしまった」と悔しい気持ちになることであろう。
このように、ミラートレーダーのストラテジーを選ぶ最高の機会を逃してしまった場合には、どうすればよいのだろうか。せっかくの利益を生み出すストラテジーを逃してしまったときに取るべき行動について述べていく。
たとえば、次のような例が、ストラテジーを逃したと感じる場面である。
ある日、ミラートレーダーでは有名な「Third Brain fx」というストラテジーを選ぶかどうかを判断するために、損益グラフや取引履歴などの過去の運用実績を検討していた。しかし、あまり勝てる可能性がなかったために、それを取り込むことを見送ることにした。だが、次の日になるとポジションを持ち始め、しばらく時間が経つとそのポジションは今までとは違って大きな含み益を出し始めた。そして、ついに決済されて過去最高クラスの利益が発生した。
こんな場面を見てしまうと、それを選ばなかった人は悔しい気分になるだろう。そして、この時は、いわゆる「ストラテジーを選ぶタイミングを逃した」ときである。しかし、こうした考え方は、実際にはとても非合理的なのだ。
何も慌ててストラテジーを選ぶ必要はまったくない。ミラートレーダーに限らず、選択型システムトレードのどんな売買システムであっても、勝てるチャンスは常にいくらでも存在する。相場が変化する限りは、こういった機械は無限にあり、いつでも収益を稼ぐタイミングはあり続けるのである。
しかし、あわててストラテジーを選んでしまっては、本来行う必要がある分析や検証を十分に行うことはできなくかってしまう。それなれば、本当に収益を稼ぐものであるかどうかを判断することができない。すなわち、ただストラテジーをランダムで選択するのと同じ状況になってしまうだろう。
したがって、十分なミラートレーダーのストラテジーを検証するために、利益を上げる絶好のタイミングを逃したとしても、落ち込んだり悔しい気持ちを抱くのは非合理的な心理であり、そういった気分になる必要はまったくないのである。何より重要なのは、完全に分析や検証を行って、できる限り勝てる可能性が高い判断を下すことなのである。