いわゆる「選択型システムトレード」という自動売買のほとんどでは、パソコンの電源を切った状態でも、自動によりFX取引は継続される。たとえばミラートレーダーの場合、インターネットに接続していなくても、自分のパソコンをオフにしても、各業者のサーバー上でストラテジーによる売買が実行される。したがって、電気代を節約できる点でとても大きなメリットがあるだろう。
PC電源OFFでも可能か? | |
インヴァスト証券 | 全社可能である |
FXプライムbyGMO | |
PLANEX TRADE | |
アヴァ・トレード | |
セントラル短資FX | |
ひまわり証券 | |
みんなのシストレ | |
マネースクウェア・ジャパン | |
アイネット証券 | |
岡三オンライン |
ただし、FXプライムについては『選べるミラートレーダー』のみである。『ちょいトレFX』の場合はパソコンの電源を切ってしまうと、シグナルが続かない。別途のVPSと契約する必要がある。
FX会社があらかじめ用意しているストラテジーを選ぶだけでシストレが可能であるミラートレーダーなどの最大の特徴は、パソコン(PC)の電源をOFFにした状態でも売買システムが継続される点ではないだろうか。
MT4(メタトレーダー)などの従来の自動売買ツールの場合、自動売買のプログラムを継続させるにはパソコンをずっとONの状態にしておく、もしくはVPSというレンタルサーバーを利用しなければならない。そのため、追加・ランニングコストや電気代がかかり、パソコンの寿命の縮んでしまうといった欠点がたくさんある。
さらに、「VPSってそもそも何?」と聞く人も多いのではないだろうか。一般的な自動売買では、費用面の他にもIT知識も必須である。ITに苦手な人や、文系の人にとっては、不可能ではないが、入りにくい分野でもあろう。このような欠点がないことは、選択型シストレの大きな利点と言っても過言ではない。
指値注文や逆指値注文はもともと、自分が相場に携わっていない時間でも、希望の価格で注文・決済ができるための仕組みである。それが発展していき、OCO注文や、IFD注文、さらにはOCO/IFD注文といった機能が登場してきた。そして遂にリピート系のシストレ機能が登場したのである。
したがって、リピート系のシストレにおいても注文機能はサーバー外でも機能が継続され、パソコンの電源を入れてを稼働し続ける必要はないのである。パソコンの電源をオフにした状態でも売買システムは維持されるのだ。
よって、リピート系のシステムトレードであるアイネット証券の「ループイフダン」やマネースクウェア・ジャパンの「トラリピ」、あるいはインヴァスト証券の「トライオート」でも、パソコンの電源を切った状態でも自動売買は継続される。
一方で、自分のパソコンが壊れてしまうと、いざシストレのストラテジーを入れ替えたり停止させたりしたい場合に、それができなくなってしまう。
そのため、相場が思いもよらない動きをしてストラテジーを止めたくても、パソコンが動かなくてそれができずに、損失がどんどん大きくなってしまう場合のないとは言えない。よって、シストレを行う際には、このような最悪の事態も想定しておく必要があり、パソコンの故障には注意しなければならない。