自動売買で利益を稼いてでいる人には、どのような法則があるのか。何かコツを持っているのか。また、どうして収益を伸ばすことができているのか。儲けることができている理由を合わせて説明し、システムトレードにおいて「勝ち組」の共通する点や特徴を考えていく。
第1に、自動売買でしっかりと収益を出している人は誰もが、ルール化された行動手法を持っている。どんな売買システムやストラテジーを選ぶのかや、どういった基準で自動化された運用を止めるのかといった具体的な手法を持っているのが、稼ぐ人に共通する法則である。
ストラテジーの選び方は常に決まったものでなければならない。儲からない人の特徴として、毎回毎回そのやり方が違うという点が挙げられる。定期的に手法に改良を加えるのは問題ない。しかし、一定の期間は同じ手法でFXに取り組むことが好ましい。これは、たとえ自動売買であっても変わらない。
また、どれくらいの資金を1回の取引や1つの売買システムに使用するとかといった、ポジション数や投資金額の面でもルール化された方法術を持っている。少ない回数で投資元本のほとんどをつぎ込むといったことも行わず、きちんとリスクを分散させているのが、稼ぐ人の特徴となっている。
第2に、トレード活動についてはすべて機械的、単純作業的に行っている点が挙げられる。自動売買によって取引される発注以外については、前記のルール化された手法に沿ってすべて機械的に行動を実践しているのが、利益を儲けている人の特徴だ。
「機械的」の反対の言葉は「自己判断的」であるといえるが、成功を収めている稼ぐグループは、何かを行うたびに自己判断で行うことはない。すべて、前もって決めているルールに基づいた手法を実行するのみであって、何かを行うたびに余計なことを考えることがない。
余計に今後の結果や可能性を考えることはただ、自己判断による行動を後押しする根拠となるだけであって、プラスのメリットはない。そんなわけで、求められるのはルールを機械的に遂行するだけなのだ。
第3のポイントは、その場やその時の気分や感情に左右されることがないという点である。自分の感情などの「心」の要素をトレードに取り入れてしまうと、一貫性が整った行動を取ることができない。ルール化された手法もうまく実行に移せない。
稼ぐ人のグループは、そもそもルール化された手法に沿ってだけトレード活動の行動を取っているため、感情がたとえ存在しているとしても、それが自動売買での行動に影響を与えることはない。何も考えたり感じたりすることなく、自動売買で資産運用をしていくのが一番優位性のあるやり方なのだ。
第4の法則は、稼ぐ人は自動売買であっても、少しの利益が損失が発生する結果が出たからといって、それに対して「喜び」や「怒り」といった反応をしない点である。何らかの対策や行動をやらなければならない時とは、それなりの大きな利益や損失が発生したときである。
一定の大きなのある結果が出ない限りは、自動売買の運用成績に関しては何も考えることなく、反応もしない。あくまでも、一定の規模の結果が出なければ、手を出す意味や目的が存在しないと受け取らえているのが、自動売買で稼ぐ人に共通するポイントだ。
第5の稼ぐ人の法則とは、長期間にわたって自分が持っている自動売買のためのルール化された手法を使い続けるという特徴である。ルール化したからといって、本当にそれが収益をもたらすおのであるかは分からない。
実際には「負ける手法」であったという場合も少なくない。しかし、だからといって、手法を持たなかったり、頻繁に変えたりしていては、良し悪しの判断もつかない。
トレード手法とは、ある程度の長い期間にわたって結果を検証していくことで、その実力を判断することができる。したがって、長期間使い続けなければならないのである。そして、儲けることができている人は、そんなルール化したトレード手法を検証結果を判断できるほどの期間は最適でも使い続けている。
十分な取引回数と経過時間を積み重ねて、もし勝てるものであるのなら、それを引き続き利用し続ける。逆に、負けるものであるとわかったときには、それを改良するか、新たに考え出すだけである。いずれにせよ、同一手法を十分に検証することが、自動売買であっても稼ぐためには必要なのである。