インヴァスト証券のシストレ24のフルオート機能を稼働させる際に必要となる資金は具体的にいくらなのか。証拠金として事前に用意するべきお金として、最低ラインの目安については各ストラテジーによって多少は異なってくる。また、同時に何個運用するのかによっても違いがある。
ただ、目安としては最低50万円程度であるのが平均的といえるだろう。「最低運用資金」の数値がフルオートの種類によって違うとはいえ、50万円以上の元手資金があれば選べる選択肢の幅が広い。より選びたいフルオートファンドを取り入れられる条件が整う。
シストレ24ではどのストラテジーでも最低5,000通貨からの取引しかできない。つまり、たった1つの取引で取引総額が50万円程度にもなるというわけだ。
実際にはFX取引であるためレバレッジを最大で25倍まで利用できるようになっているため、拘束される証拠金は総額の4%に抑えられる。少ない金額の元手で資産運用できるため、資金的には大金を求められない。とはいえ、実際にはそれなりに大きな資金が回っているのは事実。
フルオート機能ではストラテジーの入れ替え作業がプログラムの戦略によって自動で行われる仕組みになっているが、証拠金を使って取引しているのはもちろん通常の自動売買と同じである。
さらに、フルオート機能では同時に複数のストラテジーを稼働させるプログラムも存在する。同時に4つくらいまでは動かす設定にする人も多い。
リスクをコントロールするためには、たった1つのストラテジーで大損するのを避けるために複数のストラテジーを用いてリスクを分散させるのが有効的である。しかも効率的に資産を運用できるという利点もある。これにより、可能な限り2つ以上の複数のストラテジーを同時稼働させる設定にするのが良い。これはフルオート機能を使ったときでも変わりはない。
そして、フルオート機能にて2つ以上の複数ストラテジーを同時に動かす際に必要となる元本金額が50万円ほどであり、これが最低ラインの目安となる。
ところで、シストレ24のフルオート機能を使えば「安全だ!」と考えて、レバレッジに過剰に頼った取引戦略を立てつ人が少なくない。確かに、フルオートなら従来のやり方よりも利益率が高まる可能性は大きい。とはいえ、この考え方のように甘くとらえるのはかなり危険でリスクが大きい。
そもそも、レバレッジは短期売買の際に効率よく資金を動かして小さな値幅の値動きに対して大きな金額の収益を狙うための制度である。自動売買そのものの1回あたりの取引は短期売買になるケースが多いが、自動売買の運用そのものは長期的な運用になる。滅多にポートフォリオの入れ替えは行わないのが基本だ。
フルオート機能についても同じであり、あくまでも長期的な視点でFX取引を行うためのツールである。ストラテジーの自動入れ替えの機能の付いたプログラムということで、当然ながら短期的にプログラムを入れ替えるのは好ましくない。
長期的な視点から運用成績を捉えるのが基本方針となるだろう。そのために、レバレッジにはあまり頼らずにできるだけ自己資金の範囲内でシストレ24に取り組めるくらいの資金力を持っていることが前提となる。具体的には、概ねレバレッジは2,3倍程度しか利用しないものと思っておくのがよい。