シストレ24で取引コストとは、インヴァスト証券が提示するスプレッドだけである。したがって、特に別途の追加で発生するスプレッドは存在しない。取引の際に発生するスプレッドにすべての手数料が含まれる形となっている。利用料は無料といえるだろう。
したがって、株式売買のように、ユーザーが目に見える形で手数料を追加で支払うことはない。手数料は無料であることから、直接支払うのはスプレッド幅の差だけであるのだ。
スプレッドによって発生する取引コストの大きさは、取引金額が多いほど大きくなり、少ないほど小さい。取引金額がいくらであろうと、取引コストが利益に占める割合は同じである。
少額投資であるほど手数料が割高な株式売買とは違って、少額だからといって割高にも割安にもならない。このため、ユーザーにとっては取引コストの面では少なからずメリットであろう。
ただし、スプレッド幅の数値は、一般のFX口座である「FX24」よりは高い。これは、シストレ24のシステム利用料が「投資助言手数料」としてスプレッドの値に反映されているためである。
ストラテジーの利用料として発生する費用がスプレッドに含まれているという意味であり、通常のFXの取引コストに加えて、自動売買の料金が加算されている形となっているのだ。
もちろん、シストレ24では自動売買として、一般的な裁量取引よりもスプレッドという取引コストがかかってしまう点ではデメリットであろう。しかしその反面、コストが安い裁量取引に比べて、シストレ24のメリットは数多く存在するのも事実である。
自動化されたプログラムが数多くの種類が用意されていて、ユーザーは山ほどあるストラテジーの中から、自分が選びたい好きなものを使うことができる。また、シストレ24の発注は完全自動であるため、何もしなくても自動発注されて、どんな日や時間帯であっても勝手に取引される。
このようなことから、シストレ24の利用料は決して高くはない。投資助言手数料が加算されたスプレッドの大きさが、大きなデメリットと断定することはできないだろう。