シストレ24で求められるテクニックとは、利益が上がるようになる運用の具体的な方法である。プラス収支となるようなストラテジーを分析して見つけ出し、一番良いタイミングで別のものに切り替えていくことで、プラス収支となる可能性をできるだけ高く維持することができる。
いくら自動売買だからといって、シストレ24でランダムに運用していっても、勝てる見込みは少ない。すなわち、ランダムにいい加減に取り組んでしまうと、損失として逆に大切な資産を失う結果になる確率を高めることになってしまう。
だからこそ、収益がプラスとなるようなテクニックを身に着けて、慎重にシストレ24を通じて自動売買を用いたトレードを行っていくことが求められるのである。では、必要な3つのテクニックとは何か。それは、以下のものである。
まずは、ストラテジーを選ぶための手法となるテクニックを身に着けなければならない。これがうまくできないと、収益性が高い売買システムに出会うことができず、いつになってもプラス収支となる可能性の高い状況を確立できない。
選んだストラテジーによって、それ以降の損益結果が大きく左右されることから、この過程は慎重に行っていくのが重要である。最も収益性があると思われるものを選ぶことが求められる。
この過程では、何の根拠もなく適当に選ぶわけにはいかない。「直感」などの感情的な根拠を持って決める行為には、収益性が存在する根拠となる要素が全く存在しない。したがって、ランダムに選定することと同じであり、利益を得るという資産運用の目的から考えると、とても適切な手段であるとは言い難い。
よって、第1のステップとして、ストラテジーの選び方として、十分に根拠のあるテクニックを習得して、それを実行していくことで、プラス収支を実現できるようになるのである。
よく、自動売買では永遠に利益を上げ続けることができないと主張する人がいる。その主張の根拠として、同一のストラテジーを使い続けても、右肩上がりに収支が増え続けることがほとんどない点が挙げられる。
確かに、同一のシステムを永久的に使っても、ドローダウンが大きく発生してしまって、安定的に利益をいつまでの伸ばすという例は少ない。そこで、ある程度同一のストラテジーを利用したら、それを止めることが望ましい。この場合、利食いを目的として止めるタイミングとなる。
また、いくら「ストラテジーの選び方」を極めたとしても、どうしても稼働した後にドローダウンが拡大して損失が大きくなってしまう例も少なからず存在する。そこで、収益性がないストラテジーに出会ってしまったら、それを止める方が好ましい。つまり、損切りの意味で止めるタイミングも、シストレ24のテクニックとして必要になる。
ステップ2に沿って稼働しているストラテジーを止めた後には、再び選び直す過程に入る。ただ、その際に今までのやり方に何か問題がなかったかを考えたうえで、ステップ1に戻らなければならない。
もし、今までのやり方に戦略的に問題があることを発見したら、今回からは少し手法を変えてストラテジーを選び直すことが好ましい。ストラテジーの選び方の基準を改良してこそ、以前よりもより良いシステムを見つける方法が可能となる。
ただし、ポートフォリオごとすべてのストラテジーを入れ替えるのはおすすめではない。ポートフォリオをまるごと変えてしまうと、収益性の面でまったくのデメリットがないものまで失うことになってしまう。なので、あくまでの収益力のない負けるストラテジーだけ選び直すのが重要となる。