TradencyのFXの自動売買を取り扱っている会社で人気の高いセントラル短資FXの「セントラルミラートレーダー」とインヴァスト証券の「シストレ24」にはどんな違いがあるのだろうか。
いずれも同じミラートレーダーというソフトを使っているため、仕組み的には同じである。口座開設を済ませた利用者はただ一覧から自分の好みのストラテジーをクリックして選ぶだけでシステムトレードができる。高度な相場やコンピューターに関する知識は一切いらない。
ただし、詳しいサービス内容を見ると違いは鮮明だ。ストラテジーの種類の豊富さや手数料コストに当たるスプレッド幅に特に大きな違いが存在する。
セントラルミラートレーダー | シストレ24 | |
スプレッド(ドル/円) | 2.5銭 | 3.6銭 |
ストラテジー | 約400種類 | 約1500種類 |
独自支援ツール | シストレ広場 | MYシストレ24 |
最低取引数量 | 5,000通貨 | 5,000通貨 |
スプレッドに関しては、セントラル短資FXの「セントラルミラートレーダー」の方が圧倒的に安い。米ドル/日本円で比較すると、前者は2.5銭であるのに対して後者は3.6銭となっている。
いずれも変動する場合があるため、単純に比較することは難しい。とはいえ、通常時は1pipsほどの差があるのは確かである。
スプレッド幅が小さければそれだけ損益金額に占めるコスト面の割合は少なくなる。費用が少なくて済むため、より資産運用が効率的になるのは確かな事実だ。
特に短期売買を中心としたストラテジーを使う場合には、スプレッドの差は大きく影響してくる。同じストラテジーを使ったとしても、得られた利益の金額の大きさは異なって来る。
一度にある程度大きな値幅の開きを狙うストラテジーを使うのであればスプレッド幅のことはほとんど気にはならないだろう。
しかし、コツコツ収益を狙ったり、頻繁に約定を繰り替えるようなタイプのものを使うことを前提にして自動売買に取り組むことを視野にいれているのであれば、セントラル短資FX「セントラルミラートレーダー」を私はおすすめする。
ストラテジーの種類の多さでは、インヴァスト証券「シストレ24」が圧倒的に多数となっている。セントラル短資FXでは約400種類くらいしかないが、インヴァスト証券であれば約1500種類も用意されている。
シストレ24がこれだけ豊富に取り揃えてある理由がある。Tradencyから提供されているプログラム以外にも独自に別のプロバイダーからも提供を受けているからだ。
セントラル短資FXの場合はほとんどがTradencyから提供されているストラテジーとなっている。対するインヴァスト証券ではMT4などの他の自動売買ソフトのストラテジーを開発・販売している企業のロジックを仕入れている。
これによって、インヴァスト証券の「シストレ24」では合計で約1500種類ものストラテジーが取り扱われているというわけだ。もちろん、用意されているロジックのすべてが優秀なものではない。損失ばかり出しているストラテジーも一定の数は存在する。
しかし、ストラテジーの種類そのものが豊富であることから、より優秀なものに出会える機会もあるといえるかもしれない。選択肢が幅広いたため、チャンスも大きいのは確かではないだろうか。
ミラートレーダーの取引プラットフォーム上のストラテジー検索ツールであれば、内容はどちらも同じである。Tスコア、収益高、リスクリターン比などで数あるストラテジーをランキング化した結果を見ることができる。
ところがセントラルミラートレーダーとシストレ24では、これとは別に独自の検索支援ツールが設けてある。名称は、前者が「シストレ広場」、後者が「MYシストレ24」である。
Tradencyのプラットフォームとは内容が多少異なり、ランキングの基準も違う。また、より見やすいデザインにもなっていて、操作しやすくもなっている。
内容の充実度では、やはりスプレッド幅が大きいインヴァスト証券のシストレ24の方に軍配が上がる。ランキングなどを見てみると、表示される各ストラテジーにはアイコンというマークが登場する。
このアイコンからストラテジーの特徴を一瞬で把握することができる。運用成績の良し悪しから、得意の相場状況、取引タイミングの性質まで表示されるため、より簡単にロジックの内容が理解できるようになっている。
特徴:ストラテジーの種類の数ではインヴァスト証券に劣るものの、スプレッドがミラートレーダーでは最安値クラスである。低スプレッドで有名。短期売買を得意とするロジックを多く使うのであればかなり有利になるだろう。
特徴:スプレッド幅は高い傾向にあるが、ストラテジーの種類が豊富であり、検索支援ツールである「MYシストレ24」の内容が充実していることで自動売買の中で広く知られている。