スプレッドとは、「買値」と「売値」の価格の差のことを表す。その差は手数料コストとして、実質的には業者側に支払う手数料である。スプレッドの数値が大きいほど、ユーザーにとっては不利だ。したがって、スプレッドが小さい会社とは、それだけコストの面でメリットがある。
ミラートレーダーにおいて、取引コストはスプレッドだけであって、追加の手宇雨量などは存在しない。しかし、選択型システムトレードという自動売買であるため、一般のFX口座のスプレッドの数値よりは高い。
ミラートレーダーのスプレッド幅は米ドル/日本円で2.5~3.5銭くらいが標準であり、1銭以下のところが多い一般口座(従来の手動によるFX)のものよりも高い。
ただ、用いるスプレッドの性質や売買スタイルによっては、スプレッドの大きさによる影響は大きくなることがある。たとえば、短期売買を繰り返すストラテジーを使った場合に、損益状況にコスト面が占める割合は大きい。よって、スプレッド幅が重視されるべきストラテジーというものも存在するのである。
どこのミラートレーダーの業者のスプレッドが一番低いのか。ミラートレーダーにおいては、公式には非公開のところが多いため、単純比較はできないが、人気のミラートレーダーの会社のスプレッド値は概ねの数値は以下のようである。
なお、「アヴァトレード」については、固定スプレッドとなっているため、時間帯によって変動することはない。それ以外の会社では、変動スプレッドであり、時間帯によって変わり、以下の値よりも前後に変動する。
単位:pips | USD/JPY | EUR/JPY | AUD/JPY | GBP/JPY | EUR/USD |
インヴァスト証券 シストレ24 |
3.6 | 4.6 | 6.6 | 8.6 | 3.8 |
FXプライム 選べるミラートレーダー |
2.7 | 3.7 | 5.2 | 5.8 | 3.2 |
FXトレードフィナンシャル |
2.2 | 3.7 | 4.2 | 5.2 | 3.7 |
PLANEX・TRADE シストレ.com |
3.1 | 4.6 | 5.5 | 5.2 | 3.1 |
アヴァ・トレード (固定) |
2.4 | 3.4 | 4.0 | 6.0 | 3.1 |
セントラル短資 ミラートレーダー |
2.5 | 3.5 | 5.5 | 5.2 | 2.3 |
スプレッドの比較から、ミラートレーダーの業者で最もスプレッドが小さい業者は「アヴァトレード」である。特に、短期売買を取引スタイルとするストラテジーを中心に用いるところとしては、最適なFX会社であろう。
数十pipsという小さい利幅を狙うストラテジーを利用すると、どうしてもスプレッド幅による損益結果への影響は大きくなってしまう。そんな中で、スプレッドの影響を最小限にとどめておくことができるのは、コスト面で有利なプラットフォームをつかうことであろう。
セントラル短資FXについても、スプレッド幅は小さい傾向にある。ここもやはり、短期売買を得意とするストラテジーを中心に使う口座開設先としてはメリットが十分にある。
ただ、アヴァトレードと大きく違うところは、スプレッドが固定ではないという点である。変動するため、時にはこの数値よりも大きくなってしまうことがある。変動する点では、少なからず欠点にはなてしまうのは避けられない。