2016年10月22日をもってサービス終了
FXプライムの自動売買ツール「選べるミラートレーダー」の最低資金として、具体的にいくらくらいの金額を事前に投資元本として用意しておくことが必要となるのか。
イスラエルに拠点を置くTradency社が開発・提供しているソフトであるミラートレーダー(Mirror Trader)を取引プラットフォームとして採用しているFX業者においては、5,000通貨、または1万通貨となっている。
FXプライムの選べるミラートレーダーの場合は、最低5,000通貨となっているため、FXトレードフィナンシャルなどの10,000通貨からの条件となっている業者に比べると少ない元手でも問題ない。
しかし、5,000通貨とはいっても、必要となる資金力は決して小さな金額ではないのも事実である。ある程度のお金が実際には求められるのが現状だ。
5,000通貨となると、米ドル/日本円(USD/JPY)において1ドル=100円のレートであったとすると、取引される金額の大きさは50万円となる。仮にレバレッジを1倍として考えると、この時点で必要となる元手は50万円だ。
FX取引においては、証拠金制度に基づいてレバレッジをかける仕組みになっているため、現物株式のように100%自己資金による売買である必要はない。リスクを十分に考慮しても、通常は元手の2,3倍の金額分のポジションは取る場合が多い。
ミラートレーダーでは、ポートフォリオを組んで1度に2~4個のストラテジーを同時に稼働させることが好ましいが、証拠金の枠に余裕を持ってレバレッジを2,3倍程度に抑えることを仮定すると、最低でも50万円ほどの資金力が必要となるだろう。
50万円未満の低額資本で選べるミラートレーダーに挑戦するとなると、どうしても証拠金に頼ったFX取引となってしまい、為替変動による損失のリスクを考えると、決してよい状況とはとても言いがたい。
最低5,000通貨からの取引という条件となっているFXプライムの「選べるミラートレーダー」にチャレンジするのであれば、50万円が投資元本の最低ラインとなる。
しかし、50万円という金額はあくまでも「下限」である。BESTな準備アイテムというわけではない。
ミラートレーダーを使って3個程度のストラテジーを運用し、1つあたりのストラテジーで同時に保有するポジション数である「最大建玉数」を2くらいに設定して、本格的に大きな収益を目指してFXの自動売買に参加することを考えると、100万円前後の資金があるのは好ましい。
複数個のストラテジーを運用し、なおかつレバレッジを低く抑えてなるべく自己資本の範囲内で取引するという安全性を重視した場合、100万円くらいの資金力はほしいところである。
もちろん、これほどの資金が絶対に必須というわけではない。小さな金額の元手であっても、レバレッジを大きくかければ、物理的には数十万円でも選べるミラートレーダーを利用することは可能だ。
しかし、FXの自動売買を含め、金融投資全体で一番大切なことは、収益を伸ばす一方で、リスクをできる限り押さえることである。レバレッジに依存した投資では、少々の相場の変動で大損する危険性が高まる。
このため、実際にはレバレッジにあまり頼ることなく、自己資金の範囲内でポジション数を押さえられるような環境の下にいるのが良いのである。