トレイダーズ証券の「みんなのシストレ」(旧名称:コピートレード)について取り上げる。みんなのシストレとは、トレイダーズ証券の自動売買用口座の名称である。
自動売買の性質的には、Tradencyのミラートレーダーをはじめとする選択型シストレに分類され、その中でも、「コピートレード」という仕組みの自動売買が選択型システムトレードにあたる。
みんなのシストレ(旧コピートレード)もまた、ミラートレーダーやエコトレFX、ループイフダンなどの自動売買システムと同じように、選択型システムトレードと呼ばれるタイプの自動売買である。
みんなのシストレの場合、利用者は取引を実際に売買の判断を下すトレーダー(セレクター)を選ぶ仕組みになっていた。今は、他社と同じように、「ストラテジー」と呼んでいる。基本的には、他社の選ぶだけのタイプものと大差はない。
ストラテジーとは、「コピートレード」に登録しているプロのFXトレーダーであり、利用者が登録されているトレーダーの誰かをフォローすれば、そのトレーダーが売買するのと同じタイミングで売買する仕組みのシステムになっている。
売買を行うのはストラテジーだけであるだめ、利用者はただ好きなプログラムを選ぶだけであり、売買のタイミングを探す必要はまったくない。やることといえば、ただストラテジーを選んでクリックして、取引ポジション数を指定するだけである。
「選択型シストレ」ならではの特徴として、専門的な知識が不要であるという点が挙げられる。第三者が作成した売買シグナルを、利用者が一覧の中から好きなものをクリックするだけでFXの自動売買ができるところに大きな利点が存在する。
みんなのシストレもまた、この仕組みの自動売買によるFX取引ができるということで、多くのユーザーから良い評判を得ている。
なお、追加の手数料といった別途にかかるコストは一切存在しない。システム利用料といったコスト面はすべてスプレッド内に含まれている。手数料に関する心配を抱かずに済むのも長所だろう。
ミラートレーダーの仕組みとしては、利用者が選ぶ対象が「ストラテジー」という売買プログラムである。ストラテジーはコンピューター言語で書かれたプログラムであり、ほとんどはテクニカル分析によって取引のタイミングを判断する。MT4(メタトレーダー)のEAと仕組みは同じであり、ミラートレーダー用のストラテジーはもともとメタトレーダーのEAで作られたものも多い。
一方で、みんなのシストレ場合、利用者が選ぶ対象はセレクターと言われる「人」であるものも存在する。ストラテジーを運用するセレクターという人は、裁量取引を行う場合もあれば、ストラテジーを用いた自動売買を行う場合もある。
取り扱っているストラテジーの種類もまた、ミラートレーダーとは異なる。みんなのシストレだけでしか取り扱っていないシグナルも多く存在する。その中には、高い収益を出している優秀なものもある。
また、取引プラットフォームの見やすさについても違う。Tradencyのミラートレーダーに付けられているストラテジー検索用の画面は見づらいという批判が多い。一方のみんなのシストレは独自のツールを使っているため、日本人にとって見やすいレイアウトとなっている。
さらに、みんなのシストレにおいては、フォロワー数とセレクター数という数値がある。フォロワーとは、そのストラテジーに直接資金を投入していないが監視している人のことである。セレクターとは、実際にリアルマネーを投じて運用している人のことだ。
みんなのシストレでは、どれくらいの人がストラテジーを利用しているのかが把握できる。これは、ミラートレーダーには存在しない項目である。
仕組みの違い | みんなのシストレ | ミラートレーダー |
選択対象 | セレクター(人orプログラム) | ストラテジー(プログラム) |
プログラム | 日本 | Tradency |
開発国 |
日本 |
イスラエル |
利用者数 |
わかる (公開) |
業者によって異なる |
類似システム |
Zulutrade |
メタトレーダー(MT4)のEA |