みんなのシストレで両建てを行おうと、売りから入るストラテジーと買いからエントリーするものの両方を利用するという戦略をとる人がいるが、こうした手法はあまりおすすめできない。
円高になった場合でも、円安に移った場合でも、両建てすれば儲かるという意見が少なくない。しかし、自動売買である以上、そもそも両建てを行ったところで、確実にプラス損益になるかどうかは不明である。
みんなのシストレのような自動売買であれば、ストラテジーの選び方が高利回りを実現するために重要な要素となる。運用成績の利益率の高いロジックのものを取り込むことによって、勝てる確率が上げる。
また、より積極的に自動売買に臨むことで、ストラテジーを選び抜く技術が身につく。両建ての場合、どうしても取引スタイルが「消極的」なものとなってしまう。安全性の面ではかなり良いアイデアとはいえ、自動売買に望ましい姿勢であるとは言い難い。
もし、どうしても両建てを主な戦略として行いたいのであれば、「ストラテジー型」に分類されるみんなのシストレではなく、「リピート系」の自動売買を用いることをおすすめする。
リピート系には、ループイフダンやトラリピ、トライオートFXなどが代表である。小幅な値幅で新規注文と決済注文を繰り返し、頻繁に売買を行う取引スタイルなのが、リピート系の特徴である。
こうした、こまめに売買を繰り返す自動売買が、両建てには非常に向いている。もともとも自動売買の性質が、円高でも円安でも儲かる可能性が高い仕組みである上、両建てという戦略を追加すれば、儲けがより得やすくなる。
しかし、みんなのシストレにおいては、ポートフォリオを組み込んでストラテジーを選んだり、資金の管理に重点を置く方が、より効率的に利益を手にすることができる。
したがって、両建てという取引スタイルを「みんなのシストレ」で用いるのは好ましくない。そして、選ぶタイプの自動売買にふさわしい手法を貫くことが、成功を収めるには必要である。