トレイダーズ証券のみんなのシストレというFXの自動売買ソフトであるが、ストラテジーを自分で好きなように自作したり、すでに一覧の中に存在するものを改造することはできるのだろうか。MT4のように自由自在な仕組みであればかなり良いツールになるかもしれない。
しかし、残念ながら今のところみんなのシストレのストラテジーを自作・改造することは不可能だ。誰かが作成したプログラムを選ぶだけしかできない。第三者が開発したロジックをそっくり使うしかないのが現状だ。
無数にあるテクニカル指標を駆使してストラテジー・プログラムを開発したいと考えている人は、特に中級以上のクラスに位置するFX投資家であれば少なからずいるのではないだろうか。選ぶだけでは何かもの足りなさを感じるようになるのはあり得る現象だ。
ただ、「みんなのシストレ」はミラートレーダーなどと同じように他のプログラマーが作ったロジックを選んでFXの自動売買を行う仕組みになっているため、開発型のツールではない。したがって、他人が制作したストラテジーを利用したい人向けのFX自動売買ソフトなのである。
似た自動売買ソフトとして、インヴァスト証券のシストレ24やセントラル短資FXのミラートレーダー、
ひまわり証券のエコトレFXがあげられる。これらはいずれも「選択型システムトレード」と呼ばれるタイプのFXの自動売買ツールである。
一方、開発型の自動売買ソフトとしては一番有名なMT4(Meta Trader)をはじめ、デューカスコピージャパンのJForex、FXプライムbyGMOのちょいトレFXなどが存在する。こちらでは、自分で好きなようにストラテジーのプログラムを作ったり、すでに誰か他人が制作したロジックをいじれるようになっている。
自動売買に十分な経験のある上級者であれば、後者の開発型のシステムトレードに挑戦するのがよいかもしれない。自分の取引スタイルを貫けるという点では大きなメリットがあるのは確かだ。
一方、まだ自動売買の経験が浅い初心者の場合、いきなり開発型のソフトを使って資産を運用するのは難易度が高すぎるかもしれない。FXそのものよりもストラテジーの開発・制作にかなりの労力がかかってしまい可能性が大いにある。
まずは、選択型のシステムトレードに取り組み、FXの自動売買に慣れ親しんで利益を儲けられるようなコツを身に着けることからはじめるのが好ましい。そして、トレイダーズ証券のみんなのシストレがその候補の1つではないだろうか。