FXの自動売買が使える「みんなのシストレ」において、すべてのストラテジーは自動的に損切りを目的として決済注文が出される仕組みになっている。
初めて口座開設してシステムトレードを使う場合、どうしてもプログラムの機能に含み損が出た時に自動で損切りを行うための決済が行われる仕組みになっているのかどうかが心配になるだろう。
実際、評価損(含み損)を決済させない仕組みになっているFXの自動売買ツールやストラテジーを提供しているネット証券会社も存在する。
たとえば、「トラリピ」や「ループイフダン」、「iサイクル注文」などの、コツコツと一定の値幅ごとにIFD-OCO注文による売買を繰り返していく種類の取引の場合、損失が出た時には自動では決済されない。
そうした特徴も戦略の1つであるという意見も決して少数派ではないとはいえ、リスク管理を重視することを考えると、あまり積極的に受け入れられるような制度ではないだろう。
FX自動売買を使う以上は、多少は放置しても大丈夫なように、損切り決済が行われるストラテジーやソフトを使うのが好ましい。特に、初心者では「損小利大」という投資の大原則を学ぶためにも、そうしたものを使うのがおすすめである。
みんなのシストレの場合、すべてのストラテジーには損切りが自動で行われるようにプログラム化されている。
シグナルで設定されているほどの含み損が発生すると、自動的に勝手に決済注文が出されて、損失の金額が確定される。そのような取引では収益が全く出ずに、損するだけの結果になるのは事実であるが、リスクを最小限に抑えるという戦略の面では問題はない。
むしろ、大損を事前に防ぐことができたということから、次回の取引で資産を回復させて、さらにはプラスの利益を獲得できるほどの余力を残せたと考えると、成果は大きいものだ。
こうした点から、リスクを事前にコントロールされる仕組みになっているのがトレイダーズ証券のFX自動売買「みんなのシストレ」であり、これからシステムトレードに挑戦しようと考えている人には大変おすすめなソフトであることは間違いない。
ただし、含み損が自動的に決済される仕組みにストラテジーがなっているからといっても、「ほったらかし」にして放置するといった使い方は大きな問題であり、絶対にやってはいけない。
いくら評価損が勝手にポジションを手放すような制度が確立されているからと言って、ストラテジーが連敗をしないとは限らない。
外国為替市場の値動きの仕方によっては、ストラテジーがマイナス決済を連発させて、連敗によってどんどん損失が大きくなっていく可能性も否定できない。実際、そうした場面を経験している人も存在する。
ドローダウンを更新していくような負けるストラテジーを放置するのでなく、一旦稼働を停止させて、新たにプログラムを選び直すことが最も適切なやり方であると、あなたも思うだろう。
ほったらかしにしてはいけず、あくまでも定期的にポートフォリオ管理を実践して、リスク管理を行うことこそが重要な行動であるのが、みんなのシストレをはじめとするFXの自動売買であるのは確かな事実だ。