ひまわり証券「エコトレFX」とインヴァスト証券「シストレ24」のそれぞれの自動売買ツールを比較する。
エコトレFXもシストレ24もストラテジー選択型システムトレード(自動売買)であり、ストラテジーを選ぶだけで自動売買に参加できるという共通点を持つ。今回は、エコトレFXとシストレ24のスプレッドのコストやストラテジーの種類、便利なツールに関しての比較を行う。
エコトレFX |
シストレ24 |
|
スプレッド(usd/jpy) 手数料 |
2.8銭(+¥108) | 3.6銭 |
ストラテジーの種類数 |
140種類 ×(利用可能な通貨ペア数) |
1500種類 |
主なツール |
ランキング ポートフォリオジェネレーター |
ランキング MYシストレ24 |
ストラテジー供給源 |
ひまわり証券 テラス ココジャン |
TRADENCY テラス ココジャン |
プラットフォーム |
エコトレFX独自ツール |
ミラートレーダー |
スプレッド幅については、ひまわり証券「エコトレFX」の方が優勢である。米ドル/日本円のスプレッドに関しては、エコトレFXが2.8銭であるのに対して、シストレ24の方は標準で3.6銭となっている。
また、エコトレFXのスプレッド幅は原則固定であり、相場の状況や時間帯によってスプレッドの数値が変化宇することは基本的にはない。
一方で、シストレ24のスプレッド幅は変動制であるため、相場の状況や時間帯によって変化する。標準時のスプレッド幅よりも小さくなることも大きくなることもある。
スプレッド幅の数値による影響は、主に短期運用型のストラテジーを用いる際に大きな影響を受ける。狙う利益の幅が小さければ、その分スプレッド幅が利益全体に対して占める割合が大きくなり、コストの割合が大きい。
したがって、短期運用型の「コツコツ」系のストラテジーを利用する場合には、スプレッド幅を気にする必要が大きいといえる。
一方で、スイングトレードやトレンドフォロー型のストラテジーを利用したい場合、つまり中期運用型や長期運用型のストラテジーを利用する場合には、スプレッドのコスト面で受ける影響は小さいため、それほどスプレッドの数値を気にする必要はない。
ストラテジーの種類の数に関しては、インヴァスト証券「シストレ24」が優勢である。エコトレFXのストラテジーは140種類ほどであり、各ストラテジーで利用可能な通貨ペア数を含めても1500種類には及ばないため、ストラテジーの種類が豊富なのはシストレ24といえる。
利用することができるストラテジーの種類の数が多ければ、多い分だけ選択肢が幅広くなる。したがって、自動売買を通じて利益を上げることができる可能性が高まり、結果としてFXで勝てる可能性が大きくなる。
もちろん、ストラテジーの数が少ないことで、損失が増える可能性が増えるわけではない。しかし、選択肢が多ければ、より自分のトレーディング・スタイルや相場の状況に最適なストラテジーを見つけ出すことが可能となるメリットがある。
シストレ24は、ミラートレーダー(Tradency社)のストラテジーに加えて、「テラス」や「ココジャン」といった国内のストラテジー提供元からも供給もあるため、エコトレFXを含めて他社よりもストラテジーの数が多いのである。ミラートレーダーと国内の業者のストラテジーの両方を使うことができるのは、インヴァスト証券「シストレ24」が唯一のFX業者である。
ツールおよびコンテンツの利便性については、特に比較したうえでの優劣はほとんどない。エコトレFX、シストレ24ともに、ストラテジーのランキングや過去の運用実績を検索・閲覧することができるツールが用意されている。どういったストラテジーなのかを把握できる仕組みになっていて、情報の格差はないといえる。
エコトレFXならではの特徴といえば、「ポートフォリオジェネレーター」というツールが存在することであろう。
「ポートフォリオジェネレーター」はストラテジーを2つ以上の複数個組み合わせた上での運用実績を把握するためのツールである。実際に複数のものを組み合わせると、どのような運用実績になっているのかを知ることができ、今後のストラテジーの組み合わせをつくる際に役に立つツールである。
シストレ24ならではの特徴といえば、「MYシストレ24」というツールであろう。コンテンツの見やすさとわかりやすさが大きな特徴であり、ストラテジーを検索すると、各ストラテジーの性質・特徴をアイコンで表示される。
これにより、利用者にとって「損小利大型」、「コツコツ型」、「レンジ型」といった性質や特徴を一目でわかるようになっているのが大きなメリットだ。
よって、エコトレFX、シストレ24にはそれぞれの独自の特徴が表れている。どちらが良いのかは個人の感じ方によって大きく違うため、単純に比較することは難しい。