インヴァスト証券「トライオートFX」と、アイネット証券「ループイフダン」の共通点や違いを比較する。2つのシステムトレードには、それぞれどんなメリットやデメリットが存在するのか。また、どんな人に向いているのか。2つの性質や特徴から紹介していく。
トライオートFX | ループイフダン | |
主な特徴とメリット |
自由度が高い 数値を設定できる |
選ぶだけで簡単 |
カスタマイズが可能 |
低スプレッド コストが安い |
「トライオートFX」の特徴としては、さまざまな設定が可能な点であろう。コストではループイフダンに劣るとはいえ、利用者は利食いや損切りのポイントを自由に指定することができ、またどんなタイミングでエントリーするのかを決められるという点で、ループイフダンと異なる。売買の方針を自由に設定できることが、トライオートFXの大きな特徴である。
また、トライオートFXはリピート系の自動売買だけのためのシステムではない。簡単なテクニカル分析の方法を指定したうえで自動売買するためのツールでもある。ユーザーは自分がエントリーしたいタイミングを、いくつかのテクニカル指標を用いて指定することができ、どんな基準で決済注文を出すのかを設定することもできる。
したがって、選択型システムトレードの一種ではあるものの、ただ単に選ぶだけという仕組みのものではないという点が、トライオートFXならではの特徴であり、メリットでもあるだろう。
アイネット証券とひまわり証券で利用可能な「ループイフダン」の特徴としてまず最初に挙げるべき内容は、コストが安いという点である。特にアイネット証券の場合、手数料コストに当たるスプレッド幅は、選択型シストレ業界においては最安値である。米ドル/円のスプレッドは2.0銭の固定制であり、この数値はシストレとしてはとても低い水準である。また、スプレッド以外に追加の手数料が発生することは一切なく、取引コストはスプレッド幅の値のみとなっている。
ただ選ぶだけという仕組みも、人によってはメリットとなるだろう。特に初心者にとっては、自由に数値を設定する自動売買になると、どのように設定すればよいのかが分からなくなってしまうことがある。そんな状況になることが多い一方で、ループイフダンであれば、売買システムを選ぶだけで自動でFXができるため、より簡単にスタートすることが可能である。
したがって、低コストでリピート系の自動売買を始めることができる点と、選択型システムトレードならではの「選ぶだけ」という特徴を持つ点は、ループイフダンに存在する特有のメリットであり、評価に値するポイントでもあるだろう。