インヴァスト証券の半自動売買「トライオートFX」では、2015年1月から、最低取引通貨単位が1,000通貨に引き下げられる。これまでは1万通貨からしかできなかった。しかし、取引条件が改定されることから、少額での自動売買が可能になる。
1,000通貨での取引ができるメリットはとても大きい。必要な投資元本の資金はたった数千円で十分である。レバレッジをあまりかけずに、資金的な余裕を持ったとしても、数万円あれば十分に余裕を持つことができる。
また、最低通貨量が小さいことから、いくつかの複数の売買システムに資金を分散させることができる。また、複数のプログラムを同時に動かすことができ、より効率的なポートフォリオを組んだ自動売買が可能となる。
1,0000通貨対応になるデメリットは、取引条件の面ではまったくないだろう。より少ない資金をもって、より小さなリスクで半自動売買ツール「トライオート」に挑戦することができる利点は、圧倒的に大きいものである。少額での投資ができることによる影響は、それほど良いことなのである。
ただし、少ない資金を持ってトレードに挑戦しているからといって、リスク管理を行う必要もなりというわけではない。最低取引通貨単位が1000通貨に引下げされたからといって、いい加減なリスク管理を行っては、実際に収益を上げることは非常に難しい。
また、ルール化したトレード手法を決め、それを実行に移すことも求められる。その時の気分や感情でトレード活動を行ってしまうと、たとえ「半自動売買」であるとはいえ、収益を得る方法を見つけることができなければ、それを実践することもできない。したがって、FX取引として取るべき行動を実行することは、1,000通貨になったとしても絶対に必要なのである。
FXの裁量トレードであっても、100%完全な自動売買であっても、「トライオート」のような半自動売買であっても、どんな手段を使った場合でも、資産運用において利益を着実に伸ばし続けるためには、リスク管理の実行は不可欠なのである。そして、それが実践できた人だけが本当に成功を収めることができるのであることを決して忘れてはいけない事実であろう。