FXブロードネットの自動売買「トラッキングトレード」の評判とはどんなものなのだろうか。どれくらいの人気度を誇っているのか、具体的に評価していく。
「トラッキングトレード」とは、あらかじめ決められた一定の値幅ほとに新規と決済の注文を出していくタイプの自動売買である。いわゆる「リピート系」のシストレであり、コツコツと利益を出していくのが特徴となっている。
仕組み的には、アイネット証券のシストレi-NETで導入されている「ループイフダン」や外為オンラインの「iサイクル注文」、マネースクウェア・ジャパンの「トラリピ」などの売買シグナルと同じだ。
「トラッキングトレード」の自動発注の仕組みは、IFDONEとOCO注文が組み合わさったものとなっている。これはまさに、有名なループイフダンやトラリピと同じ仕組みになっている。
一定の値幅ごとに売買を繰り返していくということで、特にレンジ相場で大きな威力を発揮できる仕組みになっているといえるだろう。通常のストラテジー型の自動売買の場合、得意分野はどちらかというとトレンド発生時である。
ミラートレーダーなどでは、複雑なストラテジーとなっているため、なかなかポジションが発注されない。そのため、収益のチャンスの回数も少ないのがデメリットとなっている。
しかし、トラッキングトレードであれば、一定の値幅ごとに買いと売りを出していくだけであることから、1回あたりの収益の金額は小さいとはいえ、チャンスが大きいのが長所である。
なお、値幅の数値は自由に設定することができる。ただ選択するだけではないところもメリットであるのは間違いない。
「トラッキングトレード」の良い評判のポイントの2つ目は、1,000通貨から取引に参加することが可能な点だ。1,000通貨であれば、非常に少ない金額でFXの相場の世界に参戦できる。
中には1万通貨からしかできない業者も存在する。こうした会社で口座開設して取引する場合、必要となる元手の金額が大きい。最低でも100万円は求められるだろう。
しかし、FXブロードネット「トラッキングトレード」であれば、10万円程度の元でさえあれば十分である。これは、個人投資ではかなり少ない金額であろう。
少額資本で自動売買に参加できることのメリットとしては、1つあたりの売買シグナルで拘束される資産が少ない分、余った資金をほかのストラテジーに分散させることができる点だ。
1つの対象だけでなく複数のものに資産を分散させれば、たとえ1つの売買シグナルが不調で思いもよらない損失が発生しても、元手全体に対するダメージはそれほど大きいものではならなくて済む。
「リスクの分散」の観点から、1,000通貨という小さな資金で参加できるところには大きなメリットがあるといえるのではないだろうか。
「トラッキングトレード」のもう1つのメリットは、通貨ペア数が24種類と豊富な点だ。これは4種類であるループイフダンや、11種類のトラリピの2倍以上用意されていることを意味する。
クロス円の通貨ペアだけでなく、外国の通貨同士で取引する組み合わせが豊富になることから、これほど多い結果となっている。クロス円以外のも多くの組み合わせがあるということで、よりさまざまな対象に手を伸ばしたい人には好条件であろう。
また、通貨ペア数が豊富な分、よりさまざまな通貨に対して自動売買を通じて投資できる。分散投資の手法を実践しやすい環境になっている点から、リスク管理の面でもとても良い評判を得ている。
一方、「トラッキングトレード」にもデメリットはある。取引の際には、スプレッドに加えて別途手数料が発生するのが欠点だ。手数料の金額は往復で1,000通貨当たり40円である。
1,000通貨で米ドル/円(スプレッド:0.3pips)を取引した場合、実質4.3pips分のスプレッドにあたるコストがかかる(※$1=¥100と仮定)。これは、2.0pipsのスプレッドだけとなっているアイネット証券のループイフダンと比べると大幅に高い。
ただし、「リピート系」の自動売買の中でダントツで高コストかというとそうではない。ひまわり証券や外為オンライン・ライブスター証券の「iサイクル注文」も同じくらいのコストがかかる。
スプレッドに加えて別途手数料がかかり、コストが高くなる傾向は、「リピート系」の自動売買の伝統といえるのかもしれない。
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米ドル/日本円のスプレッド換算 |
トラッキングトレード |
4.3(0.3+¥40) |
ループイフダン(アイネット証券) | 2.0 |
ループイフダン(ひまわり証券) | 4.16(2.0+¥21.6) |
iサイクル注文 | 5.0(1.0+¥40) |
トラリピ | 約14(4.0+¥100) |