FXブロードネットのトラッキングトレードではスプレッド幅のほかに別途手数料が発生する。自動売買を利用すれば通常よりもやや負担するコストが大きくなるのは避けられない。
リピート系であるかを問わず、FXの自動売買ツールを取り扱っている業者へ口座開設を行う際には、かかるスプレッド幅や手数料の大きさを考慮に入れるだろう。どんなにすばらしいといわれているシステムトレードであっても、実際に使い始める前には負担するコストの大きさを誰もが把握しようとするのは間違いない。
ブロードライトコース | ブロードコース | |
手数料 (片道) | 20円/1,000通貨 | 200円/10,000通貨 |
スプレッド幅 | 米ドル/円=0.3銭 | 米ドル/円=0.3銭 |
実質負担額 | 1,000通貨=23円(米ドル/円) | 10,000通貨=230円(米ドル/円) |
トラッキングトレードの場合、「ブロードライトコース」という1,000通貨単位で取引できる方では片道あたり20円の手数料がかかる。10,000通貨単位で取引する「ブロードコース」では10,000通貨あたり片道200円の手数料が取られる。どちらも負担する金額は同じであり、往復だと1,000通貨あたり40円の手数料がスプレッド幅とは別に発生する。
通貨ペアの種類による区別はない。スプレッド幅は各通貨ペアによって数値が違う。USD/JPYでは0.3銭、EUR/JPYは0.5銭、AUD/JPYは0.6銭となっているように、それぞれでpips幅が異なる。
手数料の料金はすべての通貨ペアで均一になっている。USD/JPYでもEUR/JPYでもAUD/JPYでも1,000通貨あたり片道20円、往復40円である。
レバレッジの倍率や取引する時間帯による差別もない。レバレッジの設定をMAXの25倍にしても安全な1倍コースにしても、追加でかかる手数料は均一料金であるのは間違いない。
口座維持手数料なども存在しない。したがって、FXブロードネットのトラッキングトレードにおいて取引コストして負担するのはスプレッド幅の大きさ分とこお手数料の料金だけである。
実際にFX取引する利用者が負担するのはスプレッド幅+手数料ということになる。実質的に支払う総額は各通貨ペアによって変わってくるが、USD/JPYでは片道あたり23円/1,000通貨となる。EUR/JPYでは53円、AUD/JPYでは63円となる。取引するロット数(ポジション数)が増えればそれに比例してコストの負担額は大きくなる。
他社と比較した場合、トラッキングトレードにてかかる実質コストの金額は決して高くはない。スプレッドだけしか存在しないアイネット証券の「ループイフダン」は片道2.0銭のスプレッド分しかとられないため、トラッキングトレードの方が割高であるのは確か。しかし、リピート系のFX自動売買として類似ツールであるトラリプと比べるとかなり安い。
トラリピでは1万通貨以上の取引では1,000通貨単位で片道30円、それ1万通貨未満の場合は1,000通貨単位で片道50円の手数料が発生する。せま割注文の対象となる小幅な取引では10円に割引されるが、通常時はやや高いことがわかる。同じように別途手数料が存在するFXブロードネットのトラッキングトレードと比べるとかなりコストがかかることが理解できるだろう。