ループイフダンというリピート系の選択型システムトレードのツールで、収益を稼ぐために必要不可欠なのがリスク管理だ。自分の資金が下落して目減りするリスクへ備えることは、損失を大きくしないことが目的である。
それはまた、できるだけ機会を確保しておくためでもあり、もしループイフダンで利益を稼ぎ続けたいのであれば、十分なリスク管理を行わなけれならない。今回は、損失を防ぐための具体的な方法として4つの内容を取り上げた。
ループイフダンにおけるリスク管理の方法としては、上の4つが挙げられる。ぞれぞれ、具体的にどのように行えばよいのか。詳しく説明していく。
ループイフダンでFXの自動売買をあるにあたって、まずは投資元本にあたる自己資金の配分を決めなければならない。1つの売買システムで大金を費やすわけにはいかない。
その1つの取引対象や利用するシステムで含み損を発生したときに大きな資金を吹き飛ばすことにつながり、もはや資産運用を続けるのが困難になってしまう。したがって、資金配分をしっかりと行い、1つの取引対象に使う資金量は、全体の一部にと留めておくことが求められる。
また、できるだけ自己資金の範囲内でポジションを取るのが好ましい。高いレバレッジに頼らずに、自己資金に見合った形で取引数量を決めることで、資金的に余裕を持つことができ、その分資産を減らすリスクが限定的になる。
ループイフダンには「損切り」のための自動発注する機能が存在しない。つまり、売買システムは含み損が発生している場合には、その損失の規模がどれほど大きくても決済注文を発動することはない。あくまでも、自動発注が行われるのは、決められた利幅を「利食い」するときだけである。
したがって、大きく含み損が発生し、損切りを行うのが好ましいほどに達したときには、自分で損切り注文を手動で行わなければならない。手動決済を行う基準を前もって考えておき、含み損が実際に発生してしまった時には、それを行うことでリスクを過度に抱える状況を避けられる。
なので、ループイフダンを使用するにあたっては、リスク管理の方法の1つとして、手動決済するルール手法を持つことが求められる。
ただし、利食いのための手動での決済注文を出してはいけない。利食いは売買システムによって完全に自動発注されるため、それに逆らってしまうともはや自動売買の意味がない。利益を確定する取引については、システムの判断に委ねることが大切だろう。
ループイフダンを行うにあたっては、他の選択型システムトレードと同様に、単一の売買システムに資金やリスクを集中されてはいけない。2、3つ複数のものにそれらを分散させるのが好ましい。
複数の売買システムを持って自動売買に臨めば、たとえそれらのどれか1つで負けることがあったとしても、自分が受ける損失によるダメージは限定的になる。
たとえば、100万円の資金を1つの売買システムに投じた場合、そのシステムで使っている資金の半分が下落するほどの損失を受けた場合、自分の資金の50%が吹き飛ぶことになる。
一方、もし3つの売買システムに分散された時には、どれか1つのもので使っている資金の半分が下落するほどの損失を受けたとしても、自分の資金については17%減るだけで済む。
また、心理的にも、たとえ1つの売買システムで含み損が発生する状態になってしまった場合でも、慌てずに落ち着いて投資行動を取ることができる。冷静に判断することも、利益を稼ぐためにはとても重要なことだ。
売買システムを複数に資金やリスクを分散させるのと同じように、通貨ペアの複数の対象に分散させるのが望ましい。どんなに複数の売買システムを選んだとしても、取引対象の通貨ペアがすべて同一であれば、値動きが同じであることで、得られる結果も似たような結果となるだろう。
もし、取引対象の通貨について、為替レートが急変した場合、巨大な含み損をかかるような状況が起こっても不思議ではない。したがって、取引する通貨ペアに関しても複数の異なるものを選び、1つの対象に損するリスクを集中されないことが、ループイフダンで重要なリスク管理の具体的な方法の1つである。
ループイフダンで自動売買に挑戦するにあたって、これら2つの機能はしっかりと使ってほしい。どちらもリスクを抑えるためには欠かせないツールである。
最大ポジション数は、同時に保有できる建玉数に上限を設ける機能である。制限無の場合、たとえば買い方向でエントリーするそぐなるを利用している場合、もし大きな規模の下落トレンドに入ってしまうと、一定の値幅ごとに新規エントリー注文が発生しては含み損が出るという悪循環に突入してしまう。
そこで、この最大ポジション数を設定することで、設定した値を超えてポジションが追加されることはない。保有しているポジションのどれかが決済されるまでは、余分に新規発注されない。これによって、リスクを一定範囲に抑えられるというわけだ。
また、「マイセーフティ」機能もまた、リスク対策に有効的なものだ。これは、あらかじめ許容できる損失の金額を指定しておいて、もしそれに匹敵する評価損が実際に発生したら、自動的に損切りの決済注文が発注される仕組みの機能である。
たとえば、「5万円」にしてした場合、5万円の評価損が出たら成り行き注文で保有しているすべてのポジションが決済される。損切りするのを忘れたり、タイミングを逃すというミスが、この機能を使うことによってなくなる。リスクを限定するためには欠かせないものである。
ただし、「マイセーフティ」機能が発動するとすべてのポジションで決済されるため、他のストラテジーまでもが決済されてしまう。1つだけの売買シグナルに適用されるわけではないので注意が必要だ。
※どちらもアイネット証券「シストレi-NET」の場合