自動売買のストラテジーの中でも人気が高いループイフダンであるが、これには「重複レート発注機能」というものが設定できるようになっている。
デフォルトで運用した場合、同一の価格で複数の新規エントリー注文は出されないようになっている。しかし、この「重複レート発注機能」を設定することで、同じ価格にポジションを保有していても設定された値幅ごとにエントリーをして売買頻度を増やるようにできる。
利用者は自分の手でON・OFFを切り替えることが可能になっているわけであるが、この取り扱いについては様々な意見がある。
より積極的に利益を掴み取るためにオンにすることを勧めている人がいる一方、リスクが過剰に増えるということでオフにするべきであるとちゅちょうする人も多い。
リスク管理から考えると、私も「重複レート発注機能」はOFFにするのが好ましいと思う。仮にこの「重複レート発注機能」を利用するとすると、レンジ相場の場合にはかなりの余分なポジションを保有することになってしまう。
相場の流れが少しでもループイフダンのストラテジーに不都合な方向に動いてしまうと、一気に含み損が増えてしまう。しかも、ループイフダンには含み損を完全自動で決済する機能が付いていない。
これによって、重複機能を設定しなかった場合よりも巨額の評価損が発生するという危険性が潜在しているということになる。
過度にリスクを伴わないようにするためには、やはり「重複レート発注機能」のスイッチは切っておいた方が良い。
もちろん、「重複レート発注機能」を使えば収益の発生機会は増える。詳細のプログラムによって多少は異なるが、損益結果の大きさは2、3倍ほど差が出てくることが多い。
とはいえ、逆に言うと設定しなかった時の2、3倍の大きさのリスクを抱える行為にもなるということを意味する。安全を重視するべきFXの自動売買では、当然ながらリスクはほどほどにしておき、資金的に余裕のあるやり方でなければならない。
ところで、ループイフダンでは各売買シグナルの利益の金額の大きさをランキング化した一覧が閲覧できるようになっている。
「重複レート発注機能」を使った時のランキングも見られるようになっている。しかし、注意点としてここで惑わされないようにしなければならない。
ループイフダンには損切りの機能が付いていないことから、各ストラテジーの損益グラフでは右肩上がりのきれいな曲線を描いている。しかし、実際には少なからずの損失が出ている。
売買システム(ストラテジー)「売買状況」の「損益」という項目を見ると、マイナスになっている数値が出ている。これが対象期間内での含み損の大きさ(pips)である。
利益ランキングはあくまでもプラス収支となったときの累積利益の大きさを示した一覧表となっているのが現状なのだ。これを読み違えるとかなり危険な方向に行ってしまう。要注意点といえる。
社名 株式会社アイネット証券(英文名:i-NET Securities Co., Ltd.)
設立 平成15年11月6日
資本金 1,100,000,000円(2010年8月27日現在)
社名:ひまわり証券株式会社 (Himawari Securities, Inc.)
設立:2002年2月14日
資本金:4,330,028,128円(20415年7月参照)