ストラテジーを用いる選択シストレ及びループイフダンが利用できる業者であるのアイネット証券とひまわり証券のエコトレFXの2社を比較する。
コスト面やサービス面で比較し、「シストレi-NET」、「エコトレFX」それぞれにどのようなメリット、デメリットがあるのかを検証する。
アイネット証券 |
ひまわり証券 |
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名称 | シストレi-NET | エコトレFX |
共通点 |
・「ループイフダン」を搭載 ・ツール・コンテンツが充実 ・非ミラートレーダー ・ストラテジー型・ループ型の両方の種類が存在 |
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スプレッド幅 (usd/jpy) |
2.0銭 | 2.8銭 |
ストラテジー数 |
140種類 |
170種類 |
通貨ペア数 | 20通り | 24通り |
スプレッド幅について比較した場合、アイネット証券「シストレi-NET」が大きくリードする。米ドル/日本円のスプレッド幅は2.0銭(原則固定スプレッド)である。
この値は自動売買・システムトレード業者の中では最安値である。そのため、低スプレッドでFXの自動取引を行いたいと考える場合はアイネット証券を利用する人が多い。
短期売買を得意とする売買ストラテジーを中心にポートフォリオを組む人など、スプレッド幅を特に気にする人にとっては、アイネット証券「シストレi-NET」はおすすめの業者であろう。
しかも、アイネット証券が提示するスプレッド幅は原則固定制を採っているため、時間帯や出来高で変動することはほとんどない。常に一定なので、コストがどれくらいかかるのかといった計算がしやすい。
もちろん、スプレッド幅だけが業者選びのポイントではないが、手数料の安さを判断材料にすることは、自動売買で利益を上げるためにはとても重要な要素である。
売買ストラテジーの種類の多さ、通貨ペア数の多さについては、ひまわり証券「エコトレFX」が優勢である。
売買ストラテジーの種類の多さでは、Tradencyのミラートレーダーを取引プラットフォームに採用している業者には及ばないものの、2社間の比較では、ひまわり証券の方が30種類ほど多い。
通貨ペア数の多さでも、アイネット証券は20種類の通貨ペアであるのに対して、ひまわり証券は24種類用意されている。
ストラテジーが140種類であるという点では、300種類近く用意しているミラートレーダー各社には遠く及ばない数字であろう。たが、2社には「ストラテジー」を用いる自動売買のほかに、「ループ・イフダン」というループ系の自動売買ツールもある。
そのため、ミラートレーダーを採用している各社とストラテジーのバラエティーの多さで単純に比較することは難しい。
ツール・コンテンツの面でも、ひまわり証券「エコトレFX」の方が優勢であろう。エコトレFXには、従来のストラテジー検索用のツールのほかに、「ポートフォリオジェネレーター」という機能が存在する。
これは、複数の売買ストラテジーを組み合わせてポートフォリオを作ったうえでバックテストを行うための道具である。システムトレード業者の多くでは、単一のストラテジーでのバックテスト行うことは可能であるが、複数のストラテジーを同時に組んだ時のバックテストを行う機能は存在しない。
そのため、バックテストを行うためのツールの面で、ひまわり証券「エコトレFX」を利用することには大きなメリットがある。
さらに、ひまわり証券「エコトレFX」では、時間軸を選ぶことができ、10分足または時間足のどちらかを選ぶことが可能である。「ループイフダン」はできないものの、それ以外のストラテジーでは大抵可能だ。
したがって、ストラテジーのカスタマイズ性でも、「エコトレFX」の方が優勢であるといえるのではないだろうか。FXの自動取引のためのツールの品質を重視するのであれば、ひまわり証券を選ぶのが良いだろう。
ところで、FX取引の自動売買の中でも「ループイフダン」をメインに挑戦したいと考えている人も多いだろう。もし、ループイフダンを中心に使うのであれば、アイネット証券の方を私はおすすめする。
ループイフダンの場合、一定の利幅ごとに決済を繰り返していくため、取引の頻度が高く、収益に占めるコストの割合が高くなる傾向がある。
アイネット証券「シストレi-NET」の場合、やはりスプレッドが低いこともあり、ループイフダンを利用するFX会社としてはとても都合の良い制度になっている。
社名 株式会社アイネット証券(英文名:i-NET Securities Co., Ltd.)
設立 平成15年11月6日
資本金 1,100,000,000円(2010年8月27日現在)
社名:ひまわり証券株式会社 (Himawari Securities, Inc.)
設立:2002年2月14日
資本金:4,330,028,128円(20415年7月参照)