【マネックスFX】オートレールで両建ては儲かる、それとも損する?

マネックスFXの「オートレール」では、他のリピート注文型の自動売買と同じように両建てを実践するメリットはあるのか。儲かるのか、それとも損するのか。実際の相場の動き方によって損益結果は違ってくるものの、可能性としてはどちらに部類されるのか。

 

両建てとは、買い・売りの両方からポジションを持つ手法のことを指す。同時に2つの建玉を立てて、相場が上下どちらの方向へ行っても、決済注文を出さない限りは含み損が増えないというメリットがある。

 

ループイフダンやトラリピ、iサイクル注文、トラッキングトレードでは、この両建ての手法を実践する人が少なくないようだ。また、ストラテジー型のFXの自動売買に当たるシストレ24やセントラルミラートレーダーにおいても、ストラテジーの種類によっては両建てとなる例もある。

 

ただ、マネックスFXのオートレールにおいても、このような両建ては本当に効果があるのか。他社とは違ってトレール注文の機能が付いていることから、初めて使う人にとっては大いに疑問に感じるだろう。

オートレールに両建ては向いていない

オートレールでの両建て

両建ての手法は、マネックスFXのオートレールには向いていないといえる。単なるリピート注文型の自動売買であれば、ただIFD/OCO注文を繰り返していく。損切りを設定しない、または損切りまでの幅を大きくした場合であれば、両建てにしても問題ない。

 

レンジ相場において両建ては力を発揮する。一定の範囲内の価格で上下運動を連続する局面では、買いからも売りからもポジションを持つことで効率良く資産運用を行える。

 

レンジを脱出した場合でも、両方の方向からポジションを持っているため、含み損は拡大しない。しかし、これは含み損をこまめに決済しないことと、利小損大のやり方が前提となっている。

 

トレール注文が付いたリピート注文型の自動売買では、両建てだと連続して損失決済が実行される可能性が否定できない。新規エントリーしても、ポジションの方向へ相場が動かないと、あっという間に損切りが実行されてしまう。

 

トレンドがポジションの方向に動くことで、決済注文が発動する基準価格が移動する。トレンドを追いかけるように決済基準が変化していくのがトレール注文の特徴である。

 

マネックスFXのオートレールにて、両建てにしてしまうと、片方のポジションではトレンドを追いかけていって大きな利益を獲得できたとしても、もう片方のポジションではその間に損切りが実行される。結果的に利益の金額が相対的に小さくなってしまう。

 

さたに、マイナス収支側のポジションが複数回にわたって新規発注と決済が行われた場合、トータルでは利益よりも損失の方が大きくなるかもしれない。こうなると、せっかくFXの自動売買で資産を運用した意味がなくなってしまう。

 

収益を増やすことが目的である以上、損失の確率が上がる両建てをオートレールで取り入れるのは避けたい。

 

レンジ相場でも両建てはダメなのか?

オートレールとレンジ相場

 

レンジ相場とは、一定の価格の範囲内で上下運動を繰り返すような局面のことを指す。ボックス相場、あるいはもみ合いとも呼ばれる。

 

上昇・下降のどちらの方向にも明確な動きがなく、停滞している状態がレンジ相場に当たる。外国為替市場の相場の6~7割はレンジ相場だといわれている。

 

レンジ内で上下運動を繰り返している状態だと、リピート注文型の自動売買では両建てにすることで買い・売りのどちらからも利益が獲得できる。これは確かであり、両建てにすれば単純計算で片側のみのポジションの場合よりも利益が2倍になる。

 

こうなると、マネックスFXのオートレールにおいても「レンジ相場なら両建てが良いのではないか!?」と思う人もいるだろう。

 

ただ、それでも両建ては避けたいと私は考える。レンジ相場が続けば、それが終わるまでは両建ての手法は成功を収めるだろう。しかし、トレンドが発生すれば一気に損切りの決済が頻発する。

 

トレンドの方向と同じポジションは一度にまとまった利益を出すが、反対側では損切りが多発することで、結果的には±0になる。せっかくのまとまった利益がトレンドから得られても相殺される。

 

初めからレンジ相場を狙ってオートレールに取り組むのであれば、両建て手法でも問題ないだろう。戦略の1つととらえられる。しかし、トレール注文が得意とするトレンドを狙うのであれば、両建てはダメだろう。