システムトレードをはじめ、FX取引でなぜ9割の人々が元手となっている資金を失い、マイナス収支となってしまうのだろうか。
ほとんどの人はFX取引を始めてから1年以内に退場するとも言われている。その原因を探っていこう。
「負ける原因」シリーズの記事
この『負ける原因』の章では、自動売買をはじめ、投資やFXトレードを行う人々が、相次ぐ損失取引で負けてしまう現状と、負ける理由・原因について述べていく。こうした資産運用で勝てない状況におかれている人は多い。
どうして多数の人々が、元本までも失って負けてしまうのか。その原因は、手法的な問題に加えて、心理的な問題も挙げられる。
自動売買であるかないかに関係なく、FXトレードを始める目的とは、具体的には人によってさまざまであろう。だが、誰にでも当てはまる共通の目的がある。それは、「稼ぐこと」、「利益を上げること」である。しかし残念ながら、自動売買で損失が続出し、負けてしまう人が多いことが現状だ。
では、負ける原因とは、具体的にどのような点が挙げられるだろうか? 何が原因で、多くのトレーダーは勝てないのか? その答えとなる、考えられる点は以下の通りであろう。
負ける原因として考えられる問題は、売買戦略の面に問題がある場合と、トレードの際の心理的な面の問題、利用する業者に存在する問題の3つである。
最も多くの人が思うつくのは、1番目の売買戦略にあたる手法の問題であろう。トレード手法に問題があるのであれば、それを改良すれば、負けている状態から抜け出すことができるだろう。
よって、手法に問題がある場合には、その手法を見直すことが求められる。3番目の、業者に関する問題も、利用する業者を変えれば、その問題は解決する。
最も大きな問題は2番目の、心理的な問題である。心理とは生まれながらにして個人に備わっている能力であるため、それを簡単に変形させることは難しい。そこで、この章では、心理的な要因についてを中心に採り上げていくことにする。