自動売買のストラテジーを用いても、含み損が発生する場合は絶対に避けられない。含み損には耐えられることもあれば、耐えられない場合もある。
含み損が発生してしまった場合には、どんな行動に移ればよいか。それは、含み損の規模や指針となっているトレード手法によって異なる。
含み損の対処法
- 様子を見る
- 撤退する
自動売買で用いているストラテジーが発生させる含み損への対処法として考えられるのは、この2種類の方法しかない。損益結果から読み取れる実力の推移を見守るか、あきらめて稼働を停止させて撤退するかの2つしかない。
このどちらかを選ばない限り、自動売買で次のステップに進むことはできない。利益を上げるという目的を達成するために、いずれかを選択しなければならない。
1.様子を見る
まずは、まだストラテジーを動かし続けるのが好ましいと判断できる場合である。含み損が出ている場合でも、ストラテジーの戦略に沿って取引されていることには何に変わりもない。加えて、評価損として発生している大きさがそれほどのものでなければ、尚更である。
もし、ある1つの自動売買のストラテジーで、自分にとって許容できるリスクの範囲内で収まっているのであれば、強制決済したり、ストラテジーを利用するのをやめる行動に出るべきではない。本当に収益力があるのどうかを判断するには、もう少し推移を見守る必要がある。
一方で、ポジションを増やしたり、特に明確な戦略なしに追加でストラテジーを選ぶこともまた、避けるべきである。追加的なリスクを取るのもまた、危険性が高くなる原因となる。よって、今の状況を維持して「様子を見る」ことが1番良いのだ。
2.撤退する
含み損が、トレーダー自身の許容できる範囲を超えて含み損を発生してしまう状況となれば、次に打つ手は撤退することのみである。もちろん、ストラテジーを利用して完全な自動売買に従えば、必ず決済注文が出される場面にはなる。しかし、中には損失が大きくなるまで決済しない戦略となっているプログラムも存在する。
そのようなプログラムは、「ドカン型」と呼ばれる場合が多い。一度に大きな損を出すことで、一部の人のとってはわずか1回のトレードで許容できるリスクを超えた損失を被ってしまうことも珍しくない。
こうして、もし自分にとって想定しているリスクの領域を越境して含み損が発生しているのであれば、直ちに損切りの手動決済を発注させる行動に踏み切ることが好ましい。そして、そんな取引スタイルとなっている自動売買ストラテジーから撤退し、また別の取引スタイルとなっている新たなストラテジーを選ぶのが良いだろう。
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